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日産のコンパクトSUV「KICKS e-POWER」に追加された4WDモデルの実力を新唯が探る!

2023年05月27日 12時00分更新

文● 栗原祥光(@yosh_kurihara) モデル●新 唯(@arata_yui_)編集●ASCII

日産/KICKS X FOUR(317万1300円)

 昨年、日産のコンパクトSUV「KICKS e-POWER」に待望の4WDモデルが追加! 筆者的に以前「ベストバイSUV」の称号を勝手に与えた1台だったりするので、これはご紹介しないわけにはいきません。せっかくなので、今まで日産車に触れたことがないという(取材時)ドライブ大好きのモデルでタレント、さらにミスSPA!2022グランプリを戴冠された新 唯(あらた・ゆい)さんに体験してもらいました。

エンジンは発電のみ!
e-POWER専用車の「KICKS」

 現行のKICKS e-POWERが登場したのは2020年の初夏のこと。E12型ノート、C27型セレナに続き3車種目のe-POWERユニット搭載車種として市場投入されました。セレナ、ノートにはガソリン仕様車が用意されていたのに対し、KICKSはe-POWER専用車のみの設定で注目を集めました。

「ところでe-POWERって何ですか?」という唯さん。ということで、実際にボンネットを開けて見てみましょう

 e-POWERは、駆動はモーターのみで、エンジンは発電機を動かすために用います。「なんでそんな面倒なことをするんですか?」と唯さんは不思議そう。「電気自動車ならではの走りのよさ(静粛でトルクフル)はそのままに、充電の問題をエンジンで解消したんです。それに発電用と割り切れば、エンジンが最も効率のよいポイントで動かすことができるので、燃費向上が図れるというわけです」と、まるで日産自動車社員のような説明に納得した唯さん。

 KICKSは2022年7月にマイナーチェンジ。最大の変更点はe-POWERユニットを、E13型ノートと同じ第二世代へと移行したこと。そして4WDモデルをラインアップに加えたことです。「第一世代と第二世代で何が違うのですか?」と疑問をなげかける唯さん。これまた日産自動車社員のように「モーターとインバーターが変わっています。40%の小型化と30%の軽量化されています。あとトルクを10%、出力を6%向上したそうですよ」と即答。

 パッと見たところ、マイナーチェンジ前のKICKSと変わるところはありません。エンブレムもE13型ノートなどで採用されている新しいNISSANロゴではなく従来のまま。4WDか否かの違いは、エンブレムのみ。つまり、ぱっと見「これ今までと何が違うの?」という疑問も仕方ありません。

 間近でじっくりと見るのは初めての唯さんは「他車のコンパクトSUVと比べて、結構クロカンテイストが強くて、頼もしさを覚えますね」とコメント。クルマの顔はイケメン好きの彼女は「特にフロントマスクの威圧感はイイ感じですね」と声を弾ませます。

 さて日産の四輪駆動技術というと、小さなクルマがラーメンをこぼさずに運ぶ動画「e-4ORCE」が知られています。

 ですが、よくみるとKICKSのエンブレムは4WD。エクストレイルには確かe-4ORCEのエンブレムがついていたような。「じゃ、ラーメンがこぼれちゃうんですか?」とボケる唯さんはおいておいて、e-4ORCEと4WDの違いについてご説明しましょう。

 e-POWERの4WD機構は、後輪にもモーターを搭載し、前後のトルク配分を制御。e-4ORCEは2つのモーターと4輪のブレーキを統合制御するシステム。路面状況や車体の状態に合わせて適切な制御ができるというシステムになります。エクストレイル以外では、ARIYAに搭載されています。ちなみにe-4ORCEでなくても4WDモデルは2WDモデルと比べて制動距離は短く、安定して停車することができます。

 安全面では車両前方に搭載されたミリ波レーダーにより2台前を走る車両の車間や相対速度をモニタリングし、減速が必要と判断されたときにはディスプレイ表示とブザーでドライバーに注意喚起することでブレーキの踏み遅れによる玉突き事故回避を支援する「インテリジェント FCW(前方衝突予測警報)」をコンパクトSUVで初めて採用。全車に標準装備されています。

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