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愛らしく荷物もたくさん乗るルノー「カングー」はスローライフにピッタリなクルマ

2023年05月21日 12時00分更新

文● 栗原祥光(@yosh_kurihara) モデル●寺坂ユミ(@129Ym_afilia)編集●ASCII

ルノー/カングー(ガソリンエンジン395万円、ディーゼルエンジン419万円)

 自動車界のアイドル的存在、ルノーの「カングー」が16年ぶりにリニューアル! 仕事はもちろん、遊びにもピッタリで、根強い人気を誇るカングーを、ASCII.jp自動車部の「ゆみちぃ部長」こと、アイドルユニット「純情のアフィリア」の寺坂ユミさんに触れていただきました。

輸入車の中でも多くのファンを持つカングー
その魅力は買い物にもビジネスにも使える万能性

 カングーは、LCV(ライト・コマーシャル・ヴィークル)と呼ばれる、ハードな使われ方を想定とした乗用車。プロユースに耐えうるLCV向けの性能、荷物の出し入れのしやすさ、そしてカスタマイズ性が高さで人気を集めています。日本では2002年の日本導入以来、実に3万台以上が出荷され、年に一度、山中湖で「ルノー カングージャンボリー」というファンミーティングが行なわれるほど。スポーツカーでもないのに、こういうミーティングが開催される愛されっぷりから、カングーを「自動車界のアイドル」といってもいいでしょう。

 ASCII.jp自動車部の書記と撮影係の部員Kは、このファンミーティングにお邪魔したことがあるのですが、実に気ままで、ゆったりとした時間が流れる場所。一般的にオフ会は、同じクルマの持ち主が情報交換をしたりするのですが、カングーのそれはピクニックといった様相。家族がクルマと一緒にのんびりとした時間をすごし、そして午後になると気ままに帰っていく。その姿がどこか、南仏のバカンスのように思え「こういう過ごし方、いいなぁ」と感動したものです。

キャンプ用品とカングーの展示を見て、ゆみちぃ部長のテンション爆上がり!

 そんなことを、ゆみちぃ部長にお話したところ「キャンプに行きたい!」と、眠っていたアウトドア熱に着火。さらに取材会場がキャンプ場ということもあり、到着した頃には、仕事よりも「キャンプに行きたいモード」でありました。キャンプはおいておいて、まずはお仕事をしましょう。

左が新型、右が前作

 まずは新旧を並べて「すしざんまい」のポーズ。前モデルと比べると大きくなり、丸くて愛嬌のあったフォルムは、イマドキのクルマのような角ばったデザインにチェンジ。丸いヘッドライトが好きな部長には合わないかな、と思ったところ、新しいデザインの方がイイ、と声を弾ませるから驚きです。

新型はちょっといかつい顔つきに

新型の横側

バックドアを開いた様子

 車台は、ルノー・日産・三菱のアライアンスのミドルクラスモデル用となる「CMF-C/Dプラットフォーム」をベースに、専用開発のフロントメンバーやトーションビームなどを用いて耐久性、信頼性、ロバスト性(外部の影響に左右されない性質のこと)などを強化したというもの。注目はドアの開閉機構で、後席はパワースライドドアではないものの、数十万回に渡る開閉テストに合格しているというから驚き。

 地味にうれしいのは、観音開きのバックドアに途中で止まる機構がついたこと。従来は傾斜した場所でバックドアを開くと勝手に閉じてイラっとしたのですが、そういったことがなくなったのです。

途中で止めることができるようになったバックドア

ラゲッジスペース

シートを倒すとフルフラットに

フラットになったら車内に入るのがASCII.jp自動車のお約束

荷物を留めるのに便利なフックも用意されている

 ゆみちぃ部長の大きな目が大きくなったのは、荷室の広さ。「なんですかコレは!」というラゲッジスペースは、コンパクトSUVの後席を倒した程度の広さと、ミニバンも驚きの高さを兼ね備えます。これぞ商用車ベースの本領発揮です。その容量なんと775L。後席を収納すれば2800L! これで荷室が狭い、という人は、2tトラックを買い求められることをオススメします。

 さらに驚くのは容量だけではありません。変な出っ張りや引っ込みのない、キュービックな空間で使いやすいこと。「これなら荷物をいっぱい重ねられそう」と満面の笑みです。そして「こういうクルマ、日本車にはないですよね。ミニバンだと3列目があったり、内装も出っ張りとかありますから、実際には思ったより物が積めないので。だから人気を集めるのもわかります」と、なかなかするどい意見です。

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