アップルはiPhoneにiPad、Macなどのプロダクトをすべてのユーザーがシンプルに使えるよう「アクセシビリティ」の機能をそれぞれのOSで拡充してきました。
今年は5月18日が、世界中でアクセシビリティを考える「GAAD(Global Accessibility Awareness Day)」の日になります。この機に合わせて、アップルが今年後半以降、OSアップデートにより提供を予定するアクセシビリティの新機能を発表しました。
認知負荷を軽減する新UI「Assistive Access」
新しいアクセシビリティの機能は認知障がい、発話障がい、そして視覚に障がいを持つユーザーも、アップルのデバイスを快適に使えるように設計・開発されています。
米アップルのsenior director of Global Accessibility Policy and InitiativesであるSarah Herrlinger氏は、アクティビティの新機能が多くの障がいを持つ方々のコミュニティからフィードバックを得て設計されたものであると述べています。
今年後半以降に追加されるたくさんの新機能の中から、注目したい3つのポイントを紹介します。
最初は様々な認知障がいを持つユーザーをサポートする「Assistive Access」です。iOSとiPadOSがアップデートによる追加を予定しています。
Assistive AccessはiPhone、iPadの主要な機能へのアクセス性を高めるために新しくデザインされたユーザーインターフェースです。FaceTime通話を含む「Calls(通話)」のほか、メッセージ/カメラ/写真/ミュージックなどアップル純正の5つのアプリが高コントラストのボタン、大きな文字のラベルを配置したアイコンとしてデザインされて、ひとつの画面に並んでいます。
ホーム画面にはグリッドベースのレイアウトか、または行ベースのレイアウトがあります。ユーザーを支援する家族や支援者が代わりに選んで設定できます。
通話アプリと連携する連絡先リストに家族や親しい友人を登録して、音声またはビデオ付きの通話を簡単に発信できます。誤発信を避けるために、連絡先の相手の名前をタップすると、合間に音声通話とビデオ通話を選択する操作ステップが挟まれます。
Assistive Accessモードの各ページの下に大きく配置されている「戻る」ボタンを長押しすると、通常のOSのホームページに切り替わります。
メッセージアプリには絵文字キーボードのみを選択して簡易なコミュニケーションができるモードや、ビデオメッセージを撮影して大切な人と共有するためのモードがあります。
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