2023年5月に発表されたばかりのバリバリの超高性能ミラーレス一眼……といえばアレだ。ニコンの「Z 8」。50万円コース(言うまでもなく、レンズを入れるともっとする)の、おいそれとは買えないハイエンド機なのだけど、それにふさわしい価値はあるかというと、めちゃあったのである。
レビュー用の機材が届いてすぐ、うちの猫を撮ってみたら、実に気持ちよく撮れる。猫の目に瞬時にピントが合うし、レスポンスはいいし、写りもいい。
これはいち早くこの連載でも取り上げるべく、猫を撮りに行かねば。でも、この週末は天気が悪い。今日も雨模様だ。ええい、行っちゃえ、というわけで猫を撮りに自転車で走ったのである。
もちろん傘は持たず、フード付きのレインコートを羽織って、防水のカメラバッグにカメラを入れての出動である。傘をさしての自転車はダメです。
そして、現地着。でも雨なので、猫の世話をしてる方がいるだけで肝心の猫の姿がない。これは濡れ損か、と思ったら、さっきまでいたからまだその辺の濡れない場所にいるはずだよ、と言ってくれたのできょろきょろすると、雨の中にふさふさ長毛のタビさんを発見。軒下から別の軒下へ移動する途中のようだけど、なぜか濡れるところに立ち止まってたので思わず撮影である。
撮ってる私も当然濡れてるわけで、傘はさしてないのでカメラも濡れる。でも、防塵・防滴がしっかりしてるので大丈夫だ。
ほかの猫はどこかなと思ったら、とことこと走ってくるミケを発見(冒頭写真)。こっちへやってくる猫は、当然しゃがんでAF-Cで連写である。そして、軒下にちょこん。手前にあるのは私の自転車。濡れてるのがわかると思う。
当たり前だけど、猫は水たまりはきらい。目の前に水たまりがあると、避けようとしてぴょんとジャンプする。その姿もまたよし。
とことこと歩いてた、きなこさん、進路上に水たまりを発見。一瞬ちゅうちょしたあと、えいやっと跳び越えて、無事に渡河成功(渡河というのは大げさすぎるけど)したのだった。その様子をどうぞ。
そして、雨に濡れにくい木の下へ。葉が茂った大木なので、その下はあまり雨が当たらないのだ。
雨の日の猫っていいですな。そもそも、雨の日は雨の日で撮影日和なのだ。晴天下とは違った、しっとりした写真を撮れる。ただ、撮影に夢中になって風邪を引かないようご注意を。
というわけで、あれこれセッティングを確かめながら、取り急ぎ撮ってみた。撮っていて、Z 8って猫撮りには最高のカメラかもしれない、と思ったので、なぜそうなのかという具体的な話は、また次回以降に。
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筆者紹介─荻窪 圭
老舗のデジタル系フリーライター兼猫カメラマン。今はカメラやスマホ関連が中心で毎月何かしらのデジカメをレビューするかたわら、趣味が高じて自転車の記事や古地図を使った街歩きのガイド、歴史散歩本の執筆も手がける。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『古地図と地形図で楽しむ東京の神社』(光文社 知恵の森文庫)、『東京「多叉路」散歩』(淡交社)、『古地図と地形図で発見! 鎌倉街道伝承を歩く』(山川出版社)など多数。Instagramのアカウントは ogikubokeiで、主にiPhoneで撮った猫写真を上げている。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/
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