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Google Pixelの新製品に見た「ミライのスマホとタブレット」

2023年05月13日 09時00分更新

グーグル初の折りたたみスマホ「Google Pixel Fold」が発表されました

リアルタイム翻訳のストレスを解消するデュアル スクリーン

 今年のGoogle I/O 基調講演では、Pixelシリーズ初の折りたたみスマホ「Google Pixel Fold」も発表されました。7.6インチの正方形に近いディスプレーを縦に構えて、中心を垂直方向に折りたたむデザインです。発売は7月中旬を予定しています。

 本機にもグーグル純正のTensor G2チップが採用されています。高性能なカメラ、テーブルトップモードでより快適に楽しめる動画視聴など見どころは盛りだくさんです。筆者はグーグルがAndroid 14をリリースするタイミングに合わせて、本機に提供を予定する「Dual Screen Interpreter Mode」に注目しました。本体の内側と外側に搭載する両方のディスプレーに、リアルタイム翻訳の内容を表示できる機能です。

デュアルスクリーンを活かした翻訳機能「Dual Screen Interpreter Mode」が使えるようになります

 同じTensor G2チップを搭載するGoogle Pixel 7でも、リアルタイム翻訳がとてもスピーディーにできます。日本語と英語間での翻訳に関しては、その精度が実用に耐えられるほどハイレベルであると筆者は思います。今まではスマホに話しかけてから、「ほらっ、見て!」と会話の相手にスマホの画面を向ける行為に何となく気後れしてしまいました。Pixel Foldは本体外側に搭載する5.8インチのカバーディスプレーを相手に向けて翻訳を見せられるので、コミュニケーションがいくぶんかスムーズになりそうです。

 あとは訳文を同時に音声で再生したり、画面にアバターを表示して相手に訳文を楽しく読んでもらう工夫をプラスしたいところ。Pixel Foldのデュアル スクリーンを活用した、サードパーティのリアルタイム翻訳アプリの登場も楽しみです。

グーグルとサムスンが次世代の“イマーシブXRデバイス”を開発していることも明らかにされました

 今年のGoogle I/Oでは広がり続けるAndroidのエコシステムの展望も紹介されました。グーグルはサムスンと連携して「XRグラス」を開発しているそうです。グーグルのチャットAI、外国語翻訳などのサービスをより快適に活用するために欠かせないデバイスにもなるのでしょうか。続報を楽しみに待ちましょう。

 

筆者紹介――山本 敦
 オーディオ・ビジュアル専門誌のWeb編集・記者職を経てフリーに。取材対象はITからオーディオ・ビジュアルまで、スマート・エレクトロニクスに精通する。ヘッドホン、イヤホンは毎年300機を超える新製品を体験する。国内外のスタートアップによる製品、サービスの取材、インタビューなども数多く手がける。

 

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