第18回
グーグルChromeでBing Chatを使える拡張機能「Bing Chat for All Browsers」
2月8日、マイクロソフトはAIを搭載したEdgeとBingの「Copilot」を発表した。3ヵ月前にCopilotを発表したのに、すでに5億人以上がチャットを利用しており、Bingのシェアも大きくなったそう。そして、GW中の5月4日、Copilotは次のステージに進んだ。以前であれば、1年も2年もかかったようなアップデートが、たった90日で搭載されて来るなど、現状のAI界隈は沸騰している感じだ。
以前は、Bing Chatを使いたい場合、待機リストに申請して使えるようになるのを待っていたが、今はEdgeにマイクロソフトアカウントでログインすれば誰でもすぐに利用できるようになっている。
さらには、マルチモーダルな検索や会話履歴を残したり、エクスポートしたりなど、機能が大きく拡充される予定。ただし、こちらのデモは公開されているものの、まだ実装されていないのでしばらく待つことになる。
今、OpenAIのChatGPTが話題だが、フリープランだとGPT-3.5モデルしか利用できない。有料プランだとGPT-4が利用できるが、それも3時間に25メッセージという制限付きだ。それなのに、GPT-4ベースのBing Chatが無料で利用できるというのは驚き。OpenAIとマイクロソフトは資本関係があるのに、ユーザーを取り合っているように見えるのが不思議だ。
こうなると、Edgeだけで使えるBing Chatを避けていた人も興味が出てくるのではないだろうか。そんな人におすすめなChromeの拡張機能がある。
無料でGPT-4ベースのBing Chatを利用できる
その名も「Bing Chat for All Browsers」。Bing Chatをほかのブラウザーでも動作させられるのだ。
「Chromeウェブストア」から拡張機能のページを開き、「Chromeに追加」をクリックして、インストールしよう。インストールが完了すると、ツールバーにBingの「b」アイコンが表示される。アイコンをクリックするとポップアップが出るので「Open Bing Chat」をクリックする。
もし、「チャットモードは、新しいBingにアクセスできる場合にのみ使用できます」と表示されたら、Bingのページを開いて、マイクロソフトアカウントでログインしよう。その後、アイコンをクリックすれば、Bing Chatの画面が開くはずだ。
あとは、存分に最新の検索情報も網羅するGPT-4とのチャットを楽しもう。現在は、1セッションにつき、20ターンの会話が可能で、1日合計で200回ターンとなっている。無料で利用できるので、気軽に試せるのが魅力だ。
なお、Firefoxブラウザー向けの拡張機能は「ADD-ONS」のウェブサイトからダウンロードできる。
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