米国で核融合発電技術を開発するHelion Energyは5月10日、同社の最初の核融合発電所からマイクロソフトへ電力を供給する契約を結んだと発表した。
核融合発電は次世代のクリーンエネルギーとして世界各国で開発が進められている技術。原子力発電よりも環境汚染などのリスクが低いとされるが、開発難易度が高く、2023年5月現在、商用レベルでの実用化には達していない。
マイクロソフトに電力供給する核融合発電所は、2028年までに完成する予定。稼働後の目標発電能力は50MW以上だ。参考までに日本の原子力発電所の出力は原子炉1基あたり約500〜1400MW程度となる。
Helion Energyはマイクロソフトが2030年までにカーボンネガティブとなる目標を掲げていることを取り上げ、自社の核融合発電が目標達成に役立つとしている。
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