ワンクリックで回答をGmailやドキュメントにエクスポート可能
グーグルのChatGPT対抗AIチャットボット「Bard」が日本語に対応
ベースモデルを「LaMDA」から「PaLM2」に移行
グーグルは5月11日、同社が主催する開発者会議「Google I/O 2023」において、3月より一部ユーザーに向けて英語環境で試験運用していたAIチャットボット「Bard」を180以上の国と地域にわたって一般公開するとともに、日本語と韓国語に対応することを発表。今後さらに40言語に対応する予定だ。
Bardはこれまでグーグルの開発する大規模言語モデル「LaMDA」をベースにしていたが、現在は同日に発表された最新の「PaLM2」に移行しており、高度な数学推論スキルやコーディング機能などが格段に強化されているという。
ワンクリックで回答をGmailにエクスポート可能
UIも改良されており、「回答をエクスポート」ボタンをクリックすることで、Bardが生成した回答を直接「Gmail」やドキュメントにエクスポートできる機能も公開された。また、Bardの回答が正しいかどうかGoogle検索ですぐに確かめられる「Googleで検索」ボタンも実装されるという。
今後は、「Google ドキュメント」「Googleドライブ」「Gmail」「Googleマップ」など、Googleが提供する様々なサービスとの統合も予定されている。
「Adobe Firefly」との連携も発表
また、拡張機能を通してサードパーティーのサービスと連携することも予定されており、今後数ヵ月以内にアドビの生成AIモデル「Adobe Firefly」をBardと統合し、自然言語で画像の生成が可能になるとしている。
「Google I/O 2023」ではBardやPaLM2をはじめとするグーグルのAIに関する技術や取り組みが多数発表されており、AIチャットボット分野で先行するライバル達への強烈な対抗心があらわになっている。
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