エクサウィザーズは5月10日、ChatGPTを活用したIR業務効率化支援サービス「exaBase IRアシスタント powered by ChatGPT」β版を発表。5月10日より無料トライアルの予約受付を開始し、5月下旬より提供開始する。
各種IR文書をデータソースとして米OpenAIが提供する生成・対話型AI「ChatGPT」のAPIを活用し、株主総会や決算説明会において想定される質問とそれらに対応する回答案を、企業固有の情報を含む形でAIが自動生成する。開示・未開示情報の両方を収容することを想定し、強固なセキュリティーおよびコンプライアンスを重視した環境で提供。
ユーザーがアップロードしたデータは契約企業ごとに設けた専用のクラウドストレージ領域において当社の情報セキュリティー基本方針に従い厳重に管理するため、同社社員もアクセスできない仕様という。また、本サービスを利用する上で入力したデータがChatGPTの学習・最適化に活かされることはない。また、本サービスはIR活動での開示情報や、ユーザーが日常的に用いている社内の決算情報等を用意するだけで使用を開始でき、質問の入力はcsv等で一括インポートも可能であり、生成条件などの調整も可能。
本サービスにより自動生成される質問および回答内容は、直感的な操作が可能なインターフェースとともに提供し、具体的にはIR担当者がその正確性や妥当性を評価し、必要に応じてAIに対して生成方針などのフィードバックできるとしている。また、生成に参照した元データを共に明示することにより、生成AIの課題であった不正確な情報生成にユーザーが対応できる。
既存業務を完全に自動化するものではなく、IRのドメイン知識を持った担当者などをシステムがサポートすることで専門能力を生成条件の調整で発揮してもらい、効率化と精度向上を実現するという思想に基づいており、相互フィードバックによる精度の向上や問題解決に効果的としている。
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