シャープは、ライカカメラ社監修のカメラとSnapdragon 8 Gen 2を搭載したハイエンドスマホ、「AQUOS R8 pro」「AQUOS R8」の2モデルを発表した。AQUOS R8 proはドコモとソフトバンクから、AQUOS R8はドコモから7月に発売を予定している。
1型センサー+SUMMICRONレンズの徹底こだわり路線を継承
「AQUOS R8 pro」
まずはAQUOS R8 pro。こちらは1型センサーを搭載するなど、カメラに徹底的にこだわった1台で、従来の「AQUOS R6」「AQUOS R7」の系譜に連なるモデルとなる。価格はまだ未定だが、AQUOS R7に近いレベルという。
約4720万画素の1型センサーに、19mm相当の画角を持つ、F値1.9の「SUMMICRON」レンズを組み合わせている点はAQUOS R7と同等だが、より幅広い場面で撮影者の意図を反映させた写真が撮れるという部分で進化している。
具体的にはより正確なオートホワイトバランスを実現すべく、14chスペクトルセンサーを搭載。これにより、600種以上の光源の判定が可能に。たとえば、暖色系の照明がある室内では、その暖色が照明によるものか、被写体によるものかをやや判別しにくく、被写体が白っぽく写るケースがあったとのことだが、こうした場面でもより目で見た色味に近い写真がオートで撮れるようになるという。
また、AIエンジンも進化。たとえば通常の食事とスイーツを的確に判定するほか、日の出と日の入りの区別、星空や花火なども専用モードが用意されるようになった。また、SoC側の性能アップにより、連写時でもHDR撮影が15枚まで可能になったほか、ペット愛好者向けの機能も強化。犬や猫を的確に追尾して、瞳認識でAFを合わせ続けたり、犬や猫の撮影時もポートレートでの背面ボケや毛並みをふんわり、もしくはシャープに映すといった設定も可能になった。
サードパーティーとの専用ケース、ホルダーとの組み合わせでフィルターの装着も可能に。よりこだわりを持った撮影が可能になる。
パフォーマンス面では前述のとおりにSnapdragon 8 Gen 2を採用。性能が上がったのはもちろん、低負荷時の省電力性も強化されている。また、熱処理についてはカメラリングを活用。カメラのセンサーとCPUの両方の熱を誘導して、カメラリング経由で放熱している。
ディスプレーについては、6.6型のIGZO OLEDで解像度が1260×2730、240Hzリフレッシュレート対応というのはAQUOS R7と同じ。ただし、ディスプレーから発せられる光のピークをややずらすことで、ソフトウェアによるブルーライトカットモードなどでありがちな、全体的に黄色く表示されるというようなことはなく、ブルーライトを50%抑制しているとしている。
そのほか、主なスペックもAQUOS R7と共通の部分が多く、12GB メモリー、256GBストレージ、生体認証は3D超音波式の画面内指紋センサー+顔認証、5000mAhバッテリーなどとなっている。カラバリはブラックの1色。
最速スナドラだけど、比較的軽量でお値段も手頃!?
新クラスのAQUOSハイエンド「AQUOS R8」
もう1機種のAQUOS R8は「効率型ハイエンド」をテーマに、最速SoCによる高い処理性能、レスポンスを実現しながらも、程よいサイズと100g台の軽量さ(正式な数値は未発表)、AQUOS R8 proほどではないが高画質なライカカメラ、そしてなにより高価格化が進むハイエンド機の中で比較的手にしやすい製品価格となるとのことだ。
まずカメラについては、センサー自体はAQUOS sense7と同じ、約5030万画素で1/1.55型のものを採用している。しかし、HEKTORレンズ(23mm相当、F値1.9)、そしてAQUOS sense7と比べると断然高性能なSoCがセンサーの能力をより引き出すことで、レスポンスや画質、4K/8Kの動画撮影への対応など、カメラ性能はまったく異なるとしている。
カメラリングを用いたSoCやカメラセンサーの冷却はAQUOS R8 proと同様。ただ、軽量化によって、AQUOSハイエンド機では初となるMIL規格準拠の堅牢性試験もクリア。この点でも、より気軽に使える高性能モデルに仕上がっている。
このほか主なスペックは、6.4型IGZO OLED(1080×2340、240Hz対応)、8GBメモリー、256GBストレージ、4570mAhバッテリー、側面指紋センサー+顔認証(マスク対応)など。カラバリはブルーとクリームの2色が用意される。
AQUOS R8 pro | AQUOS R8 | |
---|---|---|
販売キャリア | ドコモ、SB | ドコモ |
ディスプレー | 6.6型IGZO OLED (19.5:9)240Hz対応 |
6.4型IGZO OLED (19.5:9)240Hz対応 |
画面解像度 | 1260×2730 | 1080×2340 |
サイズ | 測定中 | |
重量 | 測定中 | |
CPU | Snapdragon 8 Gen 2 | |
内蔵メモリー | 12GB(LPDDR5X) | 8GB |
内蔵ストレージ | 256GB | |
OS | Android 13 | |
5G対応バンド | サブ6、ミリ波 | サブ6 |
無線LAN | Wi-Fi 6E | |
カメラ画素数 | 約4720万画素(標準) +約190万画素(測距用) /イン約1260万画素 |
約5030万画素(標準) +約1300万画素(超広角) /イン約800万画素 |
バッテリー容量 | 5000mAh | 4570mAh |
Qi | ○ | × |
FeliCa | ○ | |
防水・防塵 | ○/○(IP68) | |
生体認証 | ○(画面内指紋+顔) | ○(側面指紋+顔) |
SIM | nanoSIM+eSIM | |
USB端子 | Type-C | |
イヤホン端子 | ○ | |
カラバリ | ブラック | ブルー、クリーム |
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