完全ワイヤレスイヤホンの充電ケースに液晶ディスプレーが付いた「JBL Tour Pro 2」が発売されて話題となった。タッチ操作が可能になっており、スマホを介さすに、手元で再生や曲送り、イコライザー設定までできるという優れものだ。専用アプリをいちいち立ち上げるわずらわしさがない。
面白いことに、アップルもこれに近い機能を検討しているようだ。最近公開されたUS特許「202300952A1」の“DEVICES,METHODS, AND GRAPHICAL USER INTERFACES FOR INTERACTIONS WITH A HEADHONE CASE”は、ヘッドホンケースをUIとして使う方法ということになる。
画面が付いて震える充電ケース
内容は図を見るのが早い。AirPodsと思われるイヤホンと充電ケースが示されており、充電ケースにはタッチ操作可能なディスプレーとセンサー、そしてハプティックエンジンが搭載されることを想定。このタッチ画面を使用して音楽再生をしたり、一時停止の操作ができることが示されている。音量操作も簡単にできる。
この特許でユニークなのは、音楽アプリのみならず、映画鑑賞や天気アプリ、オーディオブックの操作まで言及されていることだ。幅広い制御が充電ケースから可能となるわけだが、ここはOSレベルで機能を提供できるアップルならではと言えるかもしれない。
もう一つ注目したいのは、このケースを操作する方法の中に画面をタッチするだけではなく、ケースを手に持って握りしめる方法が示されていることだ。構成図を見ると接触強度センサー(Contact Intensity Sensor)が搭載されている。動作の検知に使用されていると考えられる。
また、ハプティックエンジンが搭載されているので本体を震わせることもできる。映画の爆発シーンやアクションシーンなどで触覚フィードバックをすることで臨場感を上げるためではないかと推測できる。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります