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もちろん「光華商場」も!

ASUS本社を潜入レポートで社員食堂も実食 & 台北のアキバ「三創生活園区」にも行ってみた!

2023年04月21日 20時00分更新



 ASUSは4月21日、「Zenbook」、「ProArt Studiobook」、「Vivobook」などの2023年春夏モデル全31機種(!)の発表会を台湾本社で開催しました。

 新本社の潜入レポートとともに、「台北の秋葉原」としておなじみの「光華商場」地区にある、ASUS直営ショップも紹介しますね。

ASUSショップをガイドしていただいたASUS本社スタッフのみなさん、ありがとう!

ピカピカの新社屋には
シアター型会議室に品質チェックセンター
大食堂に娯楽ルームも

 発表会が行われたのは、台湾・台北市にあるASUSの本社ビル「華碩電脳立功大楼(ASUS LiGong Building)」です。2019年11月から運用スタートした新社屋ということで、新製品と合わせて新社屋の紹介も行われました。

2019年から使われている新社屋

 新社屋の入り口は広々としたロビーとなっており、そのフロアにはペガサスを模したデザインが施されています。実はASUSの名前の由来はペガサス(Pegasus)。ペガサスのアルファベット4文字の最後をとって「ASUS」という名前になっています。

ロビーの床にはペガサスがあしらわれている

 ロビーの天井は吹き抜けになっていて、ガラス窓で外光を取り入れられる設計になっているほか、太陽光発電や雨水の再利用といった環境に配慮したシステムも取り入れているとのこと。また、ロビー裏のエレベーターホールには、ASUSの社訓が掲示されているほか、各種受賞のトロフィーなどが展示されています。

ロビーの天井

受賞歴の数が歴史を物語っている

発表会が行われた国際会議場

 社訓には「ASUSの社員がパフォーマンスを最大限に発揮できるために環境を整えること、誠実であること、勤勉であること、世界一の品質と速度を両立させて製品作りをしていくこと、テクノロジー企業として、クリーンな社会に貢献し続けること」とった内容になっています。

ASUSの社訓

 さらにロビー両サイドには、ASUSがこれまで開発や発売をしてきた製品を展示。1997年に発表され、ミール宇宙ステーションで使われた「ASUS P6300」や、日本でも大ブームとなったネットブックの代表モデル「Eee PC」など懐かしのモデルも多数展示されています。

ミール宇宙ステーションで使われた「ASUS P6300」

ネットブックブームを牽引した「Eee PC」

ランボルギーニとのコラボレーションモデル

中央は天板素材に竹を使ったモデル

2016年に発表された自走式アシスタンとロボット「ZenBo」

ゲーミングモデルは「ROG」ブランドとしてまとめて展示

日本でも発売されたガンダムモデル

 新社屋の本社1階には、広い「品質チェックセンター」があり、ASUS製品のテストが実際に行われていました。

気温/湿度テストの設定は機種によるそうですが、マイナス30度まで実施するものもあるそうです。。。

落下テスト(左上)、振動テスト(右上)、衝撃テスト(下)

 ASUS製品は世界中で発売されているため、気候も環境も大きく異なり、ここでのテストは非常に厳しい基準で実施しているそうです。

周辺機器の挿抜耐久テスト(左上)は5000回、パネル圧テスト(右上)は25kg、ひねりテスト(左下)は5万回、ヒンジテスト(右下)は2万回実施するそうです。

ノイズ&オーディオテスト(左上)は無響室で、EMI&Wi-Fiテスト(右上)は電波暗室で実施します。キーボード耐久テスト(右下)は1000万回が基準です。

 残念ながら実際に働いているオフィス内は公開されませんでしたが、カフェテリアやレクリエーション施設は公開。

 社員食堂は現地の飲食店のほか、スターバックスやモスバーガーといった日本人にもなじみのある店舗があるほか、コンビニエンスストアもあります。

飲食店が複数入ったカフェテリア

「Red Kitchen」は肉系1品と野菜系2品にご飯とスープはつぎ放題で約500円(写真上中央と右)、激辛鶏唐揚げと麻婆豆腐、辛口野菜炒めでご飯3杯いけそうです。。。。麺屋さんは、汁なしの麻辣牛肉麺(左下)が360円で具の下に隠れた緑唐辛子ペーストが絶品。健康マーク(たぶん)がついた牛肉湯面(下中央)は500円やさしいトマト味です。右下は市中でも見かける「おひとり様鍋」の「12mini」で、山盛りの肉が凄いですね。ASUS社食の人気No.1でした。

社員のミーティングスペース

レクリエーション施設にはジムも

サッカーゲームやビリヤード台なども設置されていた

社員向けのサポートコーナーで、使用しているマシンのトラブル時などに専門のサポートが受けられる

 また環境に配慮して、社員がコーヒーなどのドリンク類を購入する場合、自前のタンブラーやボトルでないと購入できないそうです。

 台湾はもともとフリーに使える給水器が街中などにも各所にあり、マイボトルを使って水や白湯を飲む習慣はありますが、それをさらに進めたシステムとなっています。

ASUSデザインへのこだわりは
「Distinct・Precise・Seamless」

 今回のプレスツアーでは、ASUSのデザインに関する取り組みについても公開しています。キーボードだけでも、各種素材や仕上げを実際の部品として制作して試すなど、ユーザーの嗜好にあった製品になるよう日々研究しているそうです。

ASUSデザインの基本コンセプトは「Distinct・Precise・Seamless」の3つ

キーボードやタッチパッドも複数パターンで作り、使い勝手や耐久性などをテストしているとのこと

 そのほか、製品製作時にでる廃材の再利用や、再生プラスチックの活用、紙だけで糊も使わない梱包材といった、環境に配慮した製品作りについての解説も行われました。

製品を作る際に出る廃材を再加工して使用するのでムダがない

ペットボトルや海洋プラスチックを使った再生プラスチックを素材として活用

梱包材は紙素材だけで、糊を使わずに組み立てている

台北のアキハバラには
台湾最大のASUSショップ
ROGではPCゲームプレイOK

 プレスツアーでは新社屋だけでなく、台北市内の「三創生活園区(SYNTREND)」の2階にあるASUSショップも公開。

 こちらは2015年にオープンしたデジタル機器やホビーの総合商業施設で、テック系オールドユーザーには、「台湾の秋葉原」としておなじみの「光華商場」の隣にあります。

台北の中心地にある「三創生活園区(SYNTREND)」

 ASUSショップは三創生活園区オープン時から営業しており、台湾の中でも最大規模のASUS専門店となっています。

 そのため取り扱い製品はPCからスマートフォンだけでなく、ウェアラブルや周辺機器、アクセサリーなど「ASUS製品全部」(説明員談)とのこと。訪問時には、数日前に発表されたばかりのゲーミングスマートフォン「ROG Phone 7」も展示されていました。

台湾最大のASUSショップ

発表されたばかりの「ROG Phone 7」を展示

周辺機器やアクセサリーも取り扱っている

 また1階にはASUSのゲーミングブランド「ROG」の専門店もあり、こちらはゲーミングPCや周辺機器の展示のほか、最新のゲーミングPCでプレイできるコーナーも設置。予約制となっており、週末などは多くのゲーマーで賑わっているそうです。

1階のROGエリア

最新ゲーミングPCで実際にプレイできるコーナーもある

こちらではゲーミング関連のアクセサリーを豊富に取り扱っている

「ROG Phone 7」のクーラーもチェックだ!

オマケコーナー
光華商場

 隣の「光華商場」も気になりますよね。こちらは、個人商店や大手メーカーの代理店のショップが所せましと並んでいて、もちろんパーツを扱う自作PCショップや、ブルーレイソフト、ゲームソフトショップもあります。

三創生活園区(SYNTREND)の隣にあるのが光華商場のビル

こちらにある複数のASUSストアは販売代理店によるものですが、ASUS本社も協力して店舗デザインをしているそうです。

おなじみパーツショップも複数入っています

これもおなじみ、値段表でチェックですね。

ブルーレイは台湾と日本のリージョンは同じなので再生できるハズです。。

ゲーム機器やソフト店も入っています。

こちらも日本で動作するはずですが、裏面左下の言語欄をよく見て買いましょうね。字幕は「日文」、語音は「日語」です。。。。

三創生活園区の南側の通り「八徳路一段」沿いにも、たくさんのPCショップが並んでいます。元々はこちらが電気街の始まりだそうです。

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