山根博士のグロスマレビュー
5000万画素トリプルカメラ搭載でガウディーカーブが美しい「HONOR Magic5 Pro」
ハイスペックスマートフォンの展開を本格化しているHONORから、5000万画素カメラを3つ搭載した「Magic5 Pro」がグローバル市場で販売されている。製品を試用する機会に恵まれたのでカメラを中心にレビューする。
美しいフォルムのハイスペックなモデル
HONOR Magic5 ProはチップセットにSnapdragon 8 Gen 2を採用している。ディスプレーは6.81型(2848 ×1312ドット)のLTPO OLEDで120Hz駆動に対応。他メーカーのフラッグシップモデルと互角の性能を有している。
フロントカメラは2つで1200万画素と深度測定用の3D ToFを搭載し、ボケのあるセルフィーの撮影も可能だ。このデュアルフロントカメラは2世代前のモデルからのMagicシリーズ最上位モデルの伝統となっている。
カメラは5000万画素の広角、5000万画素の超広角、5000万画素の3.5倍望遠と、5000万画素を3つ搭載。3つのレンズを正三角形状に並べた新しいデザインを採用している。レビューしたモデルはグリーンカラーで落ち着きのある色合いだ。バッテリーは5100mAhで66Wの有線、50Wの無線急速充電に対応する。
側面はディスプレー、背面ともに角を丸めたデザイン。本体サイズは約76.7×162.9×8.8mm、重さ219gとなっている。カメラの台座部分のでっぱりは背面から滑らかな曲線でつながっており、外観上も美しい。
側面から見るとカメラ部分はだいぶ盛り上がっているのがわかる。しかし、背面とつながるゆるやかなカーブは、スペイン・バルセロナのサグラダファミリアなどの設計を手がけた建築家、アントニ・ガウディーのデザインをインスパイアしており「ガウディーカーブ」と名付けられている。
カメラ台座を曲面で結ぶデザインはOPPOの「Find N3 Pro」などが採用していたが、HONOR Magic5 Proはより大きく円形の台座を背面と一体化させるために採用している。
今回は試用期間が短く、ベンチマーク測定ができなかった。120HzのリフレッシュレートであればSNSのスクロールはもちろん、ゲームの操作もかなりスムーズだった。本体の性能は十分であり、高性能なカメラの処理もチップセットが余裕で対応してくれる。
OSはAndroid 13ベースでHONORが独自開発した「MagicOS 7.1」を搭載する。グローバルモデルのためGMS(Google Mobile Services)も搭載されており、技適があれば日本でもすぐに使いたいと思える。なお、MagicOSはファーウェイのEMUI/HarmonyOSとかなり似ており、ファイルのシェアもファーウェイのサービスと互換があるなど、分離前の旧ファーウェイ時代からのシステム設計を一部引き継いでいるようだ。
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