山根博士のグロスマレビュー
中国では出ているOPPOのハイエンド ハッセルブラッドのカメラスマホ「Find X6 Pro」レビュー
高性能なカメラは
フレーム付き写真も楽しく写せる
Find X6 ProはこれまでのOPPOの製品よりも「カメラ」を意識したデザインになっている。カメラ台座部分の周囲はリングのようなデザインでもあり、思わず手で回してしまいそうになる。メインカメラはソニーの1インチセンサー「IMX989」を搭載。望遠は2.8倍とやや中途半端だが、35mm換算では68mmレンズとなり、ポートレート撮影に最適な焦点距離といえる。
また、メインカメラはセンサーサイズが大きいことから近距離撮影を苦手とするが、望遠カメラを使えばテレマクロとして「寄った」写真撮影も可能である。
3つの5000万画素カメラを搭載しており、0.6倍、1倍、3倍いずれも通常はピクセルビニングによる1200万画素撮影だが、5000万画素モードへワンタッチで切り替えることもできる。デジタルでは最大120倍の望遠に対応、画質はそれなりで手ぶれ補正もやや甘いものの、記録用途的な撮影には十分使える。そのほか、プロモードやハッセルブラッドのXPANモードなども選択可能だ。
以下は作例だ。写真には余白をつけることが可能で、モデル名である「Find X6 Pro」とハッセルブラッドのロゴ、さらに撮影時のデータも記録される。この余白をつけた写真は最近の中国メーカーのカメラフォンにはたいてい備わっている。まずは3つのカメラそれぞれ1200万画素、5000万画素で撮影してみた。
ポートレートでボケを調整してみた。標準カメラのf/1.4では背景がかなりボケるが、f/16にすることでボケを抑えた写真が撮れる。
テレマクロを使えば離れた場所からでも拡大写真が可能だ。テレマクロは1倍または2倍での撮影が可能である。
120倍のデジタル望遠はかなり遠くを拡大できる。
明るいライトのあるコントラストの強いシーンでも白とびを抑えた撮影が可能だ。
夜景はMarisilicon Xの処理によりナイトモードでも通常撮影と変わらずシャッターボタンをタップするとすぐに撮影ができる。色の仕上がりは暗い部分よりも明るい部分をやや強く表現するように思える。
DXOMARKで1位、グローバル発売に期待したい
Find X6 Proのカメラを使ってみると、他社のフラッグシップモデルと変わらぬ写真のデキばえに驚かされる。夜景や暗いシーンでもサクサクと撮影できる点も使いやすいと感じた。そしてカメラ風のデザインは人についつい見せびらかしたくなるし、物として所有する満足度も高い。
残念ながらFind X6 Proは中国国内のみの発売となっているが、DXOMARKで堂々の1位になった製品でもあり、グローバルでもぜひ発売してほしいものである。
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