ゲーム中も勉強中もスマホでつながり続けるティーンたち
10代が日常生活をビデオ通話で明け透けにしている理由
友人との日常会話はLINEが最多
友人とのコミュニケーション手段は年代ごとに違いはあるのだろうか。NTTドコモモバイル社会研究所の「2023年一般向けモバイル動向調査」(2023年1月)を見ていこう。
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友人と身の回りの出来事や噂話、世間話などの日常会話をする際のコミュニケーション手段について聞いたところ、「LINEでのメッセージ」が70.7%で最多。続いて「スマホ・ケータイでの通話」(38.6%)、「直接会って伝える」(34.5%)となっている。
大人世代は仕事や家庭などで友人ともしょっちゅう会えるわけではないので、納得の結果と言えるのではないか。
「直接会って伝える」という回答を年代別で見ると、10代は52.5%、20代は46.5%と約半数で、30代は40.3%だった。若年層ほど友人とは直接会って伝えると答える率が高く、若者ほど同じ学校や会社などに友だちがおり、直接会って伝えやすいと考えられる。
ビデオ通話で会話、勉強、ゲームも
友人と日常会話をする際に「ビデオ通話」を使うという回答は、全体では6.2%だった。年代別で見ると10代は19.3%と約2割、20代は13.8%と1割強がビデオ通話を利用している。若者ほどビデオ通話をよく使うというわけだ。
若者層は日常会話だけでなく、一緒にゲームをしたり、勉強をしたりする際にもビデオ通話を利用する。「ビデオ通話でつながりながら勉強すると集中できる。特に話さないけど、1人でやっているよりやる気になる」と、ある高校生はいう。ときどき数名でビデオ通話でつながりながら勉強をするそうだ。
友人とであれば、どんなつながりでも楽しくコミュニケーションできるものだ。一方で、コミュニケーションの形はどんどん変わってきている。変化があればまたお伝えしていきたい。
著者紹介:高橋暁子
ITジャーナリスト、成蹊大学客員教授。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、監修、講演などを 手がける。SNSや情報リテラシー教育に詳しい。『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)、『Twitter広告運用ガイド』(翔泳社)、『できるゼロからはじめるLINE超入門』(インプレス)など著作多数。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などメディア出演も多い。公式サイトはhttp://akiakatsuki.com/、Twitterアカウントは@akiakatsuki
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