皆さん、こんにちは!
木曜日にお届けする「学生たちの日常」では、工学院大学に通う学生たちがそれぞれの西新宿での日常をお伝えします。今週はわたくし「よっぴー(4年生建築学部建築デザイン学科)」の日常をお届けします!
前回の記事はこちら!
西新宿初心者が行く!~vol.5 新春!桜舞う熊野神社~
過去の記事はこちら
学生たちの日常
2021年から工学院大学の学生団体「工学院大学まち開発プロジェクト -Smart Tech-」は西新宿の地元商店会と一緒になり、大学連携事業として本格的に商店会の魅力づくりに励んでいます。その一環として、今回は西新宿商店会で配布するアルコールティッシュのパッケージをデザインさせていただきました!
読者の皆さんの中にも受け取った方がいるのではないでしょうか♪
昨年の夏から冬にかけてのことで、何度か打ち合わせを重ねた結果完成させることができました。今回は制作秘話ということで、どのようにデザインができたかをお話ししようと思います!
西新宿商店会の方達と交流が始まったのは初夏で、何度かお話ししている中で今回のデザインの話が出てきました。地元の方から「アルコールティッシュを配ろうと思うんだけどデザインをどうしようかと思っていて…」とお声がけいただきました。「それなら私たち学生でやりますよ!」と手を挙げたのが始まりでした。
以前に元淀商店会の街頭フラッグもデザインさせていただきましたが、その時とはまた違う緊張感と高揚感があり、早速メンバー全員で案出し。みんなの手元に直接届くアルコールティッシュ、素敵なデザインにしなければ!と意気込み抜群のスタートでした。
地元の方から事前にいただいていた要望として「粋なデザイン、江戸紫など使ってほしい」ということを伺っていました。
長年続いてきたという商店会の歴史があり、染物産業も盛んであった新宿。そして商店会だけでなく街全体で大事にしている熊野神社。歴史や伝統を大事にしたいという熱い想いを受け取った私たちは、街のことや良さを知ってもらえるようなものにしたいと思いました。
ところが戸惑うこともあり、メンバー一同「粋ってなに…?」と。
西新宿商店会×粋というのが一番難しく、地元の方の意見を伺いながらブラッシュアップを進めました。
何度目かの打ち合わせの時に、ベースとするデザインが決まりました。それはお札をイメージしたデザイン。熊野神社から着想を得て、千社札に「西新宿商店会」と記したものでした。
追加で何か商店会を表すマークがあればいいよね、という話も上がりさらにデザインに磨きがかかっていきます。
マーク…、どうしようかと学生でも話していたのですが…
打ち合わせをしているある時、「伊賀会長のお父様がデザインした紋章があったよね?あれはどこに行ったんだ?」とある方がおっしゃり、探してもらうとなんと発掘成功。 紺地に金色の刺繍で桜が描かれていました。
これは使うしかない!となりオマージュさせていただき、完成形の桜マークが出来上がりました。
これで完成かと思いきや、いやいや。
粋な感じや歴史は入っているのか、と疑問に。
そこで「雪駄」を投入しました。
制作している時期に例大祭が重なっていたので、私たち学生は間近で皆さんのアツさを肌で感じ、楽しませていただきました。これをデザインに落とし込めないかなと考えていた時に思いついたのが雪駄でした。御神輿が練り歩くのを見ていた時に、草履を履いている人がいるなと思っていたのですが、それは雪駄と呼ばれる履き物。
そうだ!矢印の代わりに雪駄を使えばいい!と思いつき早速実行。
結果、好評をいただくことができました。
雪駄の横にあるのは商店会紹介ページのQRコード。初期の頃からQRコードは入れる予定になっていたので、そこに自然につながるように視線操作の意味も込めて忍ばせてみました。お気づきになったでしょうか。
このように試行錯誤を繰り返した結果、今回のデザインが出来上がりました!
実際にお店の中で配布されている様子を見ることもでき、本当に配られてる〜と実感しました。地元の方と一緒に作り、それを使っていただく、そして喜んでいただけたのは本当に嬉しかったです。
今回のパッケージデザイン制作を通して感じたことは、「一緒に」というのが大事ということです。当たり前のことではありますが、改めてそう感じました。学生が独走してデザインするという形ではなく、地元の方にも色々と正直な意見をおっしゃっていただいたおかげで、より良いものが作れたと思います。
今後も地元商店会の皆様とご一緒して、共に地域を盛り上げていきたいと思っていますのでご期待ください!
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります