今年もSakuraの季節がやってきた。今を盛りに咲き誇る桜のことかって? いや違う、Cooler Masterの数量限定PCパーツ「Sakura Limited Edition」の季節がやってきたのだ。しかも今年はPCケースだけではなく、CPUクーラーや入力デバイスなどさまざまなアイテムを用意しており、春の季節にふさわしいPCを作れる。今回は、こうしたSakura Limited Editionモデル4製品を紹介していこう。
PCケースだけではなくさまざまな「Sakura」を用意
Sakura Limited Editionとは、落ち着いたピンク色、いわゆる「桜色」を差し色として使い、ハラハラと散る桜の花びらを模したプリントパターンを配することで、桜の季節を彷彿とさせるシリーズである。桜は日本の春を代表する花ということもあり、現状では日本を中心として発売している。
そしてこのSakura Limited Edition、実は2020年から始まっている息の長いシリーズだ。2020年にはコンパクトなATX対応ケース「Q500L Sakura Edition with V750 Semi」、2021年には強力な小型PCを作れるMini-ITX対応ケース「NR200P Sakura Limited Edition」、2022年には静音性重視のmicroATX対応ケース「Silencio S400 Sakura Limited Edition」を発売している。
PCケースは自作PCのデザインに大きく影響する重要なパーツだけに、こうしたチョイスはかなり的を射ている。またこれらのPCケースは、いずれも評判は高く毎年大きな話題を呼んできた。こうした背景もあり、2023年はPCケースだけではなく、CPUクーラーやキーボード、マウス、マウスパッドなど、さまざまな種類のパーツでSakura Limited Editionを展開する。
PCゲーマー向けに、ビビッドなカラーリングをバリエーションとして擁するメーカーは増えてきた。しかし桜色のような、落ち着いたテーマカラーでパーツをラインアップするメーカーはほぼ存在しない。そうした意味では、春の楽しい雰囲気を演出したいユーザーにとって唯一無二の存在と言っていいだろう。
使い勝手のいいミドルタワーケース
麻の葉文様が美しい
まず紹介したいのは、PCケースの「MasterBox 520 Mesh Sakura Limited Edition」だ。SSI CEB対応の大型マザーボードまで組み込めるミドルタワーケースで、アドレサブルLED搭載の12cm角ファンを3基備える。また前面や天板はメッシュ構造で、電源ユニットカバー周りにも通風口を設けており、冷却性能に優れる。実売価格は1万9000円前後だ。
桜色が映えるホワイトのボディを採用するほか、側面の強化ガラスや前面パネルには、着物でよく利用される「麻の葉文様」と舞い散る花びらをプリント。たおやかな雰囲気を醸し出しており、まさに日本向けモデルならではのたたずまいだ。
優れているのはデザインだけではない。奥行きと高さがどちらも50cm前後と、最近では大きめな筐体を採用することもあり、内部は広く組み込み作業は容易だった。長さ41cmまでのビデオカードや36cmクラスの水冷ラジエーターが利用できるなど、拡張性にも優れる。
また注目したいのが天板で、防塵フィルターと天板が簡単に着脱できる構造になっている。天板に水冷ラジエーターやファンを組み込む時に便利だし、マザーボード上辺のコネクターにケーブルを挿したり、各種ケーブルを整理するのも楽になる。最新の高機能なPCケースで徐々に実装が始まっている機能であり、こうした機能をいち早く取り入れたことは高く評価したい。
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