第13世代CoreとGeForce RTX 40シリーズ搭載のウルトラハイエンド
ゲーミングPCらしさを120%放つド派手なLED、デスクトップ級の性能を持つ17型最新ノート
PCMark 10と3DMarkのStorageテスト結果も掲載しておこう。
PCMark 10-Storage | |||
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Bandwidth(MB/s) | Avg.access time(μs) | ||
Overall | 2359 | ||
Average | 382.38 | 72 |
3DMark-Storage | |||
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Bandwidth(MB/s) | Avg.access time(μs) | ||
Overall | 1637 | ||
Average | 282.42 | 110 |
そして3DMarkのCPU Profileも添えておくので、比較検討の際に活用いただきたい。
3DMark CPU Profile | |
---|---|
Max threads | 13262 |
16 threads | 9454 |
8 threads | 7105 |
4 threads | 4159 |
2 threads | 2217 |
1 threads | 1147 |
では、どのようなゲーミング性能なのか。実ゲームのベンチマーク結果を紹介していこう。解像度はすべて本製品の標準解像度であるWQXGA(2560×1600ドット)とし、設定側を変更してベンチマークを計測している。
まずホグワーツ・レガシー。もっとも高い画質設定プリセットは「最高」。それとは別にAIを用いたスーパーサンプリング(NVIDIAならDLSS)、リアルタイムレイトレーシング(低~最高)を設定できる。グラフでもっとも上にある画質:最高、DLSS:ON、RT:最高は、DLSS利用時でもっとも高画質の設定、その次がDLSSをオフとしたすべてを演算した場合の最高画質設定で、下2つは平均60fpsを目指して調整した設定だ。DLSSオンならリアルタイムレイトレーシングを最高としても余裕のフレームレートが実現できる。DLSSオフとすると同設定では負荷が大きすぎるのか60fpsを割り込むが、リアルタイムレイトレーシングの品質を引き下げるか、ベースの画質設定を調整することで60fpsを満たすことができた。とはいえ、基本的にはDLSSオンでプレイすべきだろう。
ホグワーツ・レガシー(2560x1600ドット、fps) | ||
---|---|---|
平均 | P1 | |
画質:最高、DLSS:ON、RT:最高 | 109.2 | 73.2 |
画質:最高、DLSS:OFF、RT:最高 | 50.3 | 32.4 |
画質:最高、DLSS:OFF、RT:高 | 60.5 | 35.7 |
画質:高、DLSS:OFF、RT:高 | 65.5 | 32.3 |
次もリアルタイムレイトレーシングが楽しめるCyberpunk 2077。プリセットをレイトレーシング:ウルトラとしても平均88.72fpsと、最高の画質でプレイできることを示している。そしてForza Horizon 5もエクストリームプリセットではリアルタイムレイトレーシングが有効。そのエクストリームで115fpsが得られている。
Cyberpunk 2077(2560x1600ドット、平均fps) | |
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レイトレーシング:ウルトラ | 88.72 |
レイトレーシング:中 | 88.91 |
レイトレーシング:低 | 115.14 |
ウルトラ | 103.66 |
Forza Horizon 5(2560x1600ドット、平均fps) | |
---|---|
エクストリーム | 115 |
最高 | 125 |
高 | 160 |
エクストリーム(2560x1440ドット) | 118 |
そして本製品のパネルのリフレッシュレートは240Hz。eスポーツで使いたいという方も多いだろう。Tom Clancy's Rainbow Six Siegeで2560×1600ドット、プリセット:最高画質で計測してみると、平均393fps、最低340fpsと、240Hzパネルのスペックを最大限引き出せるスコアが計測できた。
このとおり、ゲーミングノートPCでもリアルタイムレイトレーシングの美麗な光、美麗な影といった表現を、普通に楽しめる時代になったと言える。DLSSの効果も大きく、それもGeForce RTX 40シリーズとなったRaider GE78 HX 13VはDLSS 3.0が利用できるのでクオリティ、パフォーマンスも向上している。もちろん、非リアルタイムレイトレーシングのタイトルも3DMarkスコアのとおり、十分なパフォーマンスが見込める。
ハデな発光、シンプルとゲーミングが共存するデザイン
Raider GE78 HX 13Vは、17型ということからも分かるとおり大型筐体で、サイズは幅380×奥行き298×高さ29mm。狭額縁パネルを採用しているため、17型と言っても専有面積はそこまでとらないので、デスクトップのゲーミングPCよりもコンパクトに運用したい方に向いている。厚みも3cmを下回っていること、幅や奥行きの比からもスリムにまとめられている印象を受ける。
実際、スタイリッシュと言ってよいだろう。もちろん、同社ノートPCでもモダンデザインのKatanaシリーズとは異なり、RADERシリーズのゲーミングノートPCらしさを演出しつつも今風にアレンジされたデザインと言うのが正しいだろう。
とくに目を惹くのがLEDだ。ここはゲーミングらしさを120%放っている。液晶天板部のロゴやキーボード、加えてパームレスト部。キーボードは個別にLEDを搭載しており、発光色やパターンを細かく設定できるほか、通常のキーは周囲と文字刻印部分が光るのに対し、ゲームの操作で用いるWASDキーや電源ボタンは面で光る。また、パームレスト部はライトバーのようなデザイン。「Matrix Light Bar」と名付けられ、ドットのような発光、アニメーションをする。
キーボードは10キー付き日本語配列。一般的な配列だが、本製品はゲーミングモデルなので、左Ctrlを大型とし、通常その横にあるFnキーを右端上下左右キー横に移設している。普段の操作でFnキーを併用する場合はここにとまどうこともあるが、ゲームプレイ中の誤操作は少なめ(Windowsキーはプレイ中にOffとする設定ができる)。同社ハイエンドモデルでは定番のSteelSeries製Per-Key RGB日本語キーボード。LED制御などもSteelSeries製ユーティリティを用いる。
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