週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

2005年に発売された『バイオハザード4』のリメイク版

『バイオハザード RE:4』クリア後レビュー!懐かしさと新しさが融合した"マスターピース"だった

2023年04月04日 09時00分更新

 カプコンの『バイオハザード』シリーズは、筆者のゲームライフに衝撃を与えたゲームだ。限られたリソースでゾンビや不気味はクリーチャーと対峙する怖さ、どこから出てくるか予測できない怖さ、そして弾と回復薬が尽きる怖さ……。さまざまな恐怖を詰め込みつつも、知恵とテクニックで困難を打破する面白さが味わえる。それがバイオハザードシリーズの醍醐味だ。

 さて、数あるシリーズ作品の中でも、筆者が好きなのは2005年に発売された『バイオハザード4』だ。従来のサバイバルホラーに"アクション"を追加した新機軸の作品で、発売当時は得も言われぬ衝撃を受けたものだった。筆者にとっては忘れられない作品のひとつで、「どの作品がナンバーワンなのか」と誰かに問われたら、迷わずバイオハザード4を推す。それぐらい、筆者はバイオハザード4が大好きなのだ。

 そんなバイオハザード4だが、18年の時を経てついにフルリメイクされた。それが、3月24日に発売された『バイオハザード RE:4』である。カプコンが開発した「RE ENGINE」によって生み出された本作は、オリジナルの醍醐味はそのままに、グラフィックの向上や操作性の改善、新要素などを追加した"完全新作"だ。

 本作が発売されてから、仕事終わりや休日をフル活用してなんとかクリアまでこぎつけた。そこで本記事では、バイオハザード RE:4のクリア後レビューをお届けしたい。

18年の時を経てリメイクされた『バイオハザード4』

 バイオハザード RE:4をプレイしているとオリジナル版の面影が垣間見えて、心なしか懐かしい感情が芽生えたものだ。「そうそう、たくさんの村人とチェンソーを持った男と戦ったっけなぁ~」とか、「武器商人の『ウェルカム!』、よく真似したっけな」とか、「QTEは何回も失敗したなぁ~」とか、輝ける青春時代を思い出す感覚に近かった。筆者にとってバイオハザード4は青春そのものだったから、どうしても懐しく感じてしまうのだ。ああ、何もかもが懐かしい……。

本作の舞台はヨーロッパの閑村。オリジナル版は照明が明るめだったが、リメイク版は比較的暗めに設定されている。不気味さが増していて少し怖いと思った

武器商人が発する「ウェルカム」、懐かしい……

 バイオハザード4は、サバイバルアクションのマスターピースとして世界中で愛されているゲームだ。そんな名作の魅力をどのように引き出し、どのように作り直すか。リメイクは難しい試みだと思うが、そういった難関にチャレンジし見事なリメイク作を生み出した開発陣に敬意を表したい。

「村人をよく蹴り飛ばしてたっけな……」と懐かしく思いながらキック

大統領の娘・アシュリーの護衛も懐かしい

アタッシェケースも懐かしい。アイテムの整理が意外と楽しかった覚えがある

 リメイク版をプレイしてみて、オリジナル版よりも遊びやすくなっていると感じた。キャラクターの操作が現代的になった、武器の切り替えがスムーズになった、クロスヘア(照準)が表示されるようになった、失敗したら即死につながる「QTE(クイック・タイム・イベント)」が廃された(敵の攻撃を回避するQTEはごくまれにある)など、ゲームプレイの快適度が劇的に向上しているのだ。

少し見づらいかもしれないが、十字の白い線が表示されている。これがクロスヘアだ。オリジナル版はレーザーポインター一択だった

プレイ中に武器の切り替えができるクイックインベントリ

 当時の仕様が現代に則したものに調整され、遊びやすくなった点に好感を抱いた。見事と言うべき改善だ。それでいてバイオハザード4本来の面白さも欠けておらず、懐かしい気持ちで終始楽しめる。リメイク版であるバイオハザード RE:4は懐かしさと新しさが融合した、新たなマスターピースと言っていいかもしれない。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります