SNSで親が絡んでくるのは鬱陶しい? それとも便利?
日本の親子は半数がSNSでつながっている。家族LINEは6割作成済
約6割が「家族のLINEグループあり」
みなさんは普段、家族や配偶者そして子どもとどのようなコミュニケーションをとっているだろうか。ジブラルタ生命保険の「家族愛に関する調査2022」(2022年12月)を見てみよう。
全回答者に家族とのつながりについて聞いたところ、「家族のグループLINEがある」割合は59.3%だった。LINEを活用して家族間でコミュニケーションをとっている家族は多いのだ。
LINEの既読機能は、東日本大震災をきっかけに生まれたものだ。安否確認に役立つため、LINEグループを作っている家族は多い。高齢の父母など、離れて住む家族との連絡用にも役立っているようだ。
筆者も家族LINEを活用しているが、高齢の父母と孫がコミュニケーションするきっかけになり、交流の機会が増えたことを感じる。
半数が親子でSNSでつながっている
配偶者・パートナーとSNSでつながっている割合は71.7%と7割以上。また、子どもがいる人に子どもとのSNSでのつながりについて聞いたところ、子どもとSNSでつながっている人の割合は49.3%と約5割だった。
親子間のやり取りはLINEが多いものの、位置情報共有アプリで位置情報を共有するなどのコミュニケーションも見られた。「位置情報を共有したほうが帰宅時間とかいちいち返事しなくて済むし楽。LINEでつながってると、喧嘩した後とかも謝ったり仲直りしやすいかな」と、ある高校生は言う。
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若者世代からは、「親には友だちとのやり取りは見られたくない」という声が少なくない。一方、親子でお互いのInstagramにコメントし合うなど、やり取りを楽しんでいる家庭もある。
若者世代は親からSNSでの投稿や交友関係などに口を出されると鬱陶しいと感じることが多いが、親子でSNSを使うことでコミュニケーションがスムーズになるメリットもある。皆さんのご家庭でもうまく取り入れてみてはいかがだろうか。
著者紹介:高橋暁子
ITジャーナリスト、成蹊大学客員教授。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、監修、講演などを 手がける。SNSや情報リテラシー教育に詳しい。『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)、『Twitter広告運用ガイド』(翔泳社)、『できるゼロからはじめるLINE超入門』(インプレス)など著作多数。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などメディア出演も多い。公式サイトはhttp://akiakatsuki.com/、Twitterアカウントは@akiakatsuki
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