Ubisoftは3月22日、ゲーム内でキャラクターが話すセリフや動物の鳴き声などを考えてくれるAIツール「Ghostwriter」を発表した。AIの活用でクリエイターのセリフ考案にかける時間を短縮することを狙う。
AIの提案でゲームクリエイターの負担を軽減
ゲーム内に登場するキャラクターの発言や会話内容は、プレイヤーがゲームに対する没入感を得る上で重要な役割を果たす。
これまでこうしたセリフはクリエイターが1つずつ考えていたが、ゲーム内に登場するキャラクターの数が増加すると、その分クリエイター側のセリフ考案に対する負担も大きくなってしまうという課題があった。
Ghostwriterはこの課題を解決するため、Ubisoftが社内向けに開発したツールだ。
同社によると、クリエイターがキャラクターと生成したい会話のタイプを作成しGhostwriterに入力することで、AIが条件にマッチしたセリフを提案してくれるという。
セリフは一度に複数の案が提示されるので、クリエイターはその中から良いと思った案を選び、ゲームのシナリオに組み込めばよい。
また提案と選択のプロセスを繰り返すことでAIが学習を進め、より効果的かつ正確なセリフ案を提示できるようになるという。
Ubisoftは1986年設立のゲーム開発企業。フランスに本社を置き、「アサシンクリード」シリーズなどで知られる。
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