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バナー広告詐欺はヒューマンエラーを誘う攻撃手法

体調不良で寝込んでたらスマホ画面に「ウイルスに感染しています」でヒヤッ!?

2023年03月24日 17時00分更新

ヒューマンエラーを誘う詐欺行為

 なお、パソコンを使っているときにこういうページに誘導された際に、ブラウザの画面が勝手に最大化されて「閉じる」ボタンをクリックできなくなり、あたかもパソコンが乗っ取られた! という状況になることもあります。ご丁寧にアラート音が連発されることもあります。

 そういう場合は冷静に[Esc]キーを押下。最大化が解除されて「閉じる」ボタンが表示され、無事にその画面を閉じることができます。

 バナー広告詐欺が危険なのは、健全なWebサイトや動画を閲覧していても表示される可能性があること。

 怪しいサイトを見ている自覚があるなら、危なそうな広告やリンクを回避する人は多いでしょうが、普段通りの閲覧時に表示されると信用してしまいがち。ある種のヒューマンエラーを誘う詐欺行為とも言えるので、油断できません。

 さすがのセキュリティ対策製品でも、あなたがバナーをタップすることは妨げられませんので、被害に遭う可能性はほかの攻撃よりも高いと言えます(もちろん、バナーから飛んだ先のWebサイトがセキュリティ対策製品のウェブアドバイザー系機能に引っ掛かり、すんでのところで救われる場合もあり得ます)。

 そして冒頭でも触れた通り、体調不良などで心身が弱っているときには、危ういバナーにサックリと足をすくわれる確率も上昇してしまいます。まあ今回の投稿者さんの場合は体調不良とウッカリ具合が激しかったことが功を奏して、サイバー被害を受けることはなかったようですが……。

 ともかく、体調の善し悪しに関わらずバナー広告を安易にクリックするのは避けましょう、というのが今回の教訓です。

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