体調不良時にタイミング良く(?)
「ウイルスに感染しました」とバナーがささやく
アスキーのYouTubeチャンネル特番からスピンアウトした「思わずヒヤッと/ホッとした、ネットにまつわる怖い話」を紹介する連載第23回。
今回は「心身が弱っているとき、詐欺バナーに騙されそうになってヒヤリ」というお話です。
体調不良につけ込まれた……わけではないけど「バナー広告詐欺」にヒヤリ
先日、頭痛と鼻水鼻づまりでダウン。花粉症かな……とベッドでスマホを見ていたところ、「あなたはウイルスに感染しています。ただちにクリックしてください」云々と書かれたバナーが出現しました。
ちょうど諸々の症状で頭フラフラだったせいか、『花粉症じゃなくてウイルス感染かあ。薬買いに行かなきゃ……』となぜか思ってしまい、実際に着替え始めたところで『いや、関係ないじゃん!』と我に返り、ブラウザを閉じましたが、結局そのまま薬買いに行って飲んだら症状軽くなりました。ありがとう詐欺バナー。
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「ウイルス感染しています!」と驚かせてウイルス感染させる偽警告に注意
今回のヒヤリ案件は、端的に言えば「詐欺バナーに騙されそうになってヒヤリ」ということなのですが、ポイントは投稿者さんが体調不良に陥っていたというところ。そういうときにはウッカリ要素が加わって思わぬトラブルを生むことになりかねません。
ということで本題の詐欺バナーです。Webサイトや動画を観ているときに表示されることの多いバナー広告ですが、正当な広告に紛れてサイバー攻撃を仕掛けてくるバナーが存在します。
「○○に当選しました! 当選金を受け取るにはクリック!」「ドライバーのバージョンアップが必要です。クリックしてダウンロードを!」といった表示のほか、今回の投稿者さんのケースのように「ウイルスに感染しています! 駆除するにはクリック!」のような種類もあります。
とにかく当該バナーをクリックさせてやろうという強い意志にあふれた文言からも推測できるとは思いますが、クリックすると何かしらの被害を受けてしまいます。
多くの場合は不正なサイトに誘導され、たとえば当選金受け取りのために個人情報の入力を迫られたり、ドライバーやウイルス対策ツールどころかマルウェアをダウンロードさせられたりすることになります。ときには、クリックしただけで「遅延金○○円を支払え!」と表示されることも。
そんなふうに誘導されたら、何もタップせずブラウザのタブを閉じるのが正解です。もちろん、ダウンロードも拒否しましょう。
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