山根博士のグロスマレビュー
日本上陸予定のOrbicが北米で発売する5Gミリ波対応スマホ「Myra 5G UW」をチェック
シンプルなカメラで撮影も簡単
カメラアプリのUIはきわめてシンプルな構成になっている。カメラは広角と超広角を搭載していながら、デフォルトのカメラアプリでは倍率は1倍のみが表示されており、そこからデジタルで最大8倍までの望遠に対応する。カメラのモードも「VIDEO(動画)」「PHOTO(写真)」「三(その他)」のみ。カメラを起動して難しい事を考えずに日常の1コマを気軽に写して残す、そんな使い方をイメージしているのだろう。静止画は標準では1200万画素で撮影、動画は4K UHDまで対応する。
「その他」のモードには4800万画素への高画質固定モードやナイトモードもある。そして珍しいことにこちらで「超広角」に切り替える。超広角は800万画素と画質がやや落ちることもあり、記録用に使うのがいいかもしれない。プロモードがあるのはちょっと頑張っている。また、QRコードリーダーは内蔵されている。
それでは以下は実際の作例だ。
【まとめ】日本投入は価格が決め手になるか
Myra 5G UWは大手メーカーの製品ではないものの本体の作りは悪くなく、5Gミリ波に対応するなど無線周りの設計もしっかりしている。ディスプレーやカメラは価格を抑えたことから必要最小限ではあるものの、4Gから5Gへの乗り換え用端末として、キャリアにとっては重要な製品になっていることは間違いない。
Myra 5G UWはベライゾン向けに開発された製品であり、日本では同じクラスのライバル製品が多いことから、このまま日本向け製品として登場することはないだろう。しかし、今後日本でも5Gミリ波の普及が進むことを考えると、アグレッシブな価格設定をした製品や「大手キャリアのミリ波対応ミドルレンジ機」をOrbicが日本に投入する可能性は十分考えられる。Orbicの日本投入製品に期待したい。
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