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山根博士のグロスマレビュー

日本上陸予定のOrbicが北米で発売する5Gミリ波対応スマホ「Myra 5G UW」をチェック

2023年03月23日 12時00分更新

シンプルなカメラで撮影も簡単

 カメラアプリのUIはきわめてシンプルな構成になっている。カメラは広角と超広角を搭載していながら、デフォルトのカメラアプリでは倍率は1倍のみが表示されており、そこからデジタルで最大8倍までの望遠に対応する。カメラのモードも「VIDEO(動画)」「PHOTO(写真)」「三(その他)」のみ。カメラを起動して難しい事を考えずに日常の1コマを気軽に写して残す、そんな使い方をイメージしているのだろう。静止画は標準では1200万画素で撮影、動画は4K UHDまで対応する。

カメラ部分のアップ

 「その他」のモードには4800万画素への高画質固定モードやナイトモードもある。そして珍しいことにこちらで「超広角」に切り替える。超広角は800万画素と画質がやや落ちることもあり、記録用に使うのがいいかもしれない。プロモードがあるのはちょっと頑張っている。また、QRコードリーダーは内蔵されている。

カメラのUI。その他に超広角やナイトモードがある、カメラの設定

 それでは以下は実際の作例だ。

1倍で撮影

1倍、4800万画素にして撮影

超広角に切り替えて撮影。フォーカスは選択できずパンフォーカスのようだ(横1920ドットにリサイズ)

デジタル2倍

デジタル8倍(最大倍率)

食事に寄ってみた。マクロはないがそれなりに撮れる

ポートレートモードでボケ最大。深度測定カメラがあるのでしっかりボケる

ナイトモードも結構しっかり写る(横1920ドットにリサイズ)

【まとめ】日本投入は価格が決め手になるか

 Myra 5G UWは大手メーカーの製品ではないものの本体の作りは悪くなく、5Gミリ波に対応するなど無線周りの設計もしっかりしている。ディスプレーやカメラは価格を抑えたことから必要最小限ではあるものの、4Gから5Gへの乗り換え用端末として、キャリアにとっては重要な製品になっていることは間違いない。

 Myra 5G UWはベライゾン向けに開発された製品であり、日本では同じクラスのライバル製品が多いことから、このまま日本向け製品として登場することはないだろう。しかし、今後日本でも5Gミリ波の普及が進むことを考えると、アグレッシブな価格設定をした製品や「大手キャリアのミリ波対応ミドルレンジ機」をOrbicが日本に投入する可能性は十分考えられる。Orbicの日本投入製品に期待したい。

購入時に貼ってある輸送用保護フィルムもちょっと洒落ている

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