日本向けの仕様に仕上げたインテルEvo準拠モデル
MSI 初の1kg切りでバッテリー長持ちの理想形ビジネスモバイルPCが登場「Prestige 13 Evo A12M」シリーズ
20スレッドの威力は絶大で余裕のパフォーマンス
続いて、各種ベンチマークテストを行なった。テストにあたっては、「MSI Center Pro」で「スマートオートモード」と「ハイパフォーマンスモード(クーラーブースト)」の2種で計測している。
まずは、定番のCPU性能を測る「CINEBENCH R23」から。計測は、デフォルトの10分回したときの値とした。
結果は、マルチコアがスマートオートモードで9954pts、ハイパフォーマンスモードで11208ptsを記録。さすがに20スレッドの威力を存分に発揮している。シングルコアもそれぞれ1669pts、1789ptsなので、ハイパフォーマンスモードにするとしっかり性能アップしていることがわかる。ただ、その分ファンが全開となり、騒音計で30cm程度離れた正面で計測すると56.1dBAとかなり大きい。そのため、パフォーマンスを求める動画のエンコーディング時などで活用したい。
次に、アプリ動作の性能を測る「PCMark 10」を実行した。結果は、スマートオートモードで5589、ハイパフォーマンスモードで5964となった。外部GPUを搭載しないビジネスモバイルとしては、十分すぎるほど性能が高くビジネス系アプリはもちろん、簡単な写真や動画の編集も十分こなせるレベルだ。
CPU内蔵GPUだが、3DCG性能を計測する「3DMark」も実行してみた。結果は、DirectX 12対応の軽量系テスト「Night Raid」で16000を超えた。インテル Iris Xe グラフィックスが第12世代でかなり進化したため、軽い3DCGゲームなら十分楽しめるレベルになっている。DirectX 11のテスト「Fire Strike」では5300超えを記録。重めのDirectX 12テスト「Time Spy」になると、2000前後とさすがに厳しいが、昔なら1000を超えることはなかっただけに、かなり頑張っているといえる。
3DCGゲームのベンチマークテストも行なった。まずは、軽い系の「ドラゴンクエストX ベンチマークテスト」から。フルHDのフルスクリーン表示で、グラフィック設定は最高品質と標準品質で計測している。
結果は、スマートオートモードでも最高品質が8423と「とても快適」評価。ハイパフォーマンスモードだと10172と「すごく快適」評価となり、十分楽しめるレベルといえよう。
続いて、ドラゴンクエストXよりも重い「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」をテスト。フルHDのフルスクリーン表示で、グラフィック設定は最高品質(ノートPC)、標準品質(ノートPC)で計測している。
結果は、パフォーマンスモードで標準品質(ノートPC)のとき9010と「快適」評価だが、あとは「やや快適」や「普通」評価。さすがにグラフィック設定を見直さないと、ちょっと辛いレベルだった。
軽いは正義! モバイルワークで活躍する一台
「Prestige 13 Evo A12M」は、実際に持ってみても軽くて、持ち運びで苦になることはない。やはり、モバイルワークをするとなると軽いということは重要で、日本向けの仕様にしてくれたことは非常にありがたい。それでいてバッテリーも長持ちするのでACアダプターを持ち歩く必要もなく、A4サイズなのでカバンへ収納してもかさばることもない。
通信モジュールを搭載しないため、本製品単体で場所を選ばずネット接続というわけにはいかないが、多くの場所でWi-Fiが利用できることを考えれば、モバイルワークでも十分に活躍できる。
インテルEvoプラットフォームに準拠し(①レスポンスがいい、②9時間以上のバッテリー駆動、③30分の充電で4時間駆動、④1秒以内にスリープ復帰、⑤Wi-Fi 6とThunderbolt 4の搭載、が要件)、パフォーマンスも高く、軽くするためにほかの性能を削ることなく実現したことは、MSIの日本市場に対する本気を見た気がする。
価格は今回紹介した「Prestige-13Evo-A12M-079JP」がMSIストアで24万9800 円。ボディカラーは、マットホワイトとステラグレイの2種類が用意されているので、必要なスペックとともに好きなカラーリングを選んでほしい。仕事用としてマシンを新調したいという人は、本製品を検討すべきだ。
Prestige 13 Evo A12M詳細ページ
MSI Storeで購入する(3月30日(木)までの購入でワイヤレストラベルルーター「AC750」プレゼント)
MSIサイト
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