山口県美祢市は、NEXT DELIVERYと地域課題の解決に向けたスマート物流の構築について調査業務委託契約を締結し、3月9日~11日に、道の駅みとうと赤郷公民館を起点(仮設ドローンデポ)として、ドローン配送実証実験を実施した。
同市では、小規模な集落が広く点在しており、商店や飲食店も少なく、また人口のおよそ44%を高齢者が占めるなどの理由で、日常の買い物など生活利便性の維持が求められている。
そこで、物流の最適化を目指し、ラストワンマイルの輸送手段にドローン配送を組み込み、地上輸送とドローン配送を連結・融合する新スマート物流システムの導入により、買い物代行や災害時支援、医薬品配送等を行なう仕組みをつくり、地域課題の解決に向けた取り組みを行なっている。
本実証では、将来的なオンライン診療および服薬指導の実施を見据え、美秋薬局と連携し、病院受診後の患者さんを想定した地元住民の方とオンライン服薬指導を行ない、その後地域コミュニティーである赤郷公民館まで、処方医薬品を想定した荷物を配送。今回のドローン配送の実証はいずれもエアロネクストが開発をした物流専用ドローンAirTruckを使用している。
また、道の駅みとうに仮設ドローンデポを設置し、買物弱者支援、災害時支援を想定した日用品、支援物資輸送を実施した。
なお、3月10日には報道関係者にも本実証を公開。仮設のドローンデポとした道の駅みとうから、片道およそ8km先の赤郷公民館に向けてドローンはおよそ18分で飛行し、地元スーパーから調達したお弁当とペットボトルの飲料を届けたという。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります