目の前でスマホにレンズを装着
一眼スマホ「Xiaomi 12S Ultra Concept」
「MWC Barcelona 2023」のシャオミブースにはコンセプトモデル「Xiaomi 12S Ultra Concept」がショーケース内で展示されていた。シャオミ初の1インチセンサーを搭載し、ライカとコラボしたスマートフォン「Xiaomi 12S Ultra」のカメラ台座部分を魔改造し、ライカのレンズを取り付けられるマウントとしたモデルだ。コンセプトモデルであり製品の販売はされていないが、実機はシャオミ社内で撮影テストが行なわれているという。
展示品のXiaomi 12S Ultra Conceptをショーケースから出してもらうことはできなかったが、特定の来客向けにシャオミのスタッフが実機を別途用意しており、その場でテストする機会にたまたま立ち会えた。
Xiaomi 12S Ultra Conceptは背面の中央に1インチのカメラセンサー(ソニーのIMX989)を搭載している。このセンサー部分にレンズは搭載されていない。つまり一眼カメラのようにレンズを装着していない状態ではセンサーはむき出しとなっている。また、カメラの円形の台座部分の周囲には3つの爪が付いており、レンズを取り付けるマウントとなっている。
Xiaomi 12S Ultra Conceptに取り付けるレンズはライカの「Leica Summilux-M 35/f1.4 ASPH.」のようだ。ほかのレンズも取り付けられるのだろうが、このレンズに合わせた調整が行なわれているとも考えられる。Xiaomi 12S Ultra Conceptのマウント部分にマウントアダプターを取り付け、その先にライカのレンズを装着する。
スマートフォンの薄い本体にレンズを取り付けるため、重量バランスはレンズ側が中止のなる。そのため本体を持って撮影するのではなく、レンズをかかえて撮影するスタイルで使ったほうがいいようだ。
残念ながら実機に触れることはできなかったが、カメラを操作している様を横から見せてもらうと、大型ディスプレーを搭載した一眼カメラのような操作性で写真を撮影することができる。オートフォーカスはなく、絞りも手動で調整するが、ライカのレンズの色づくりをそのままスマートフォンで保存できるわけだ。また、動画に切り替えることも可能なようだった。
レンズ交換式の「スマートフォンOS搭載カメラ」はサムスンなど数社が製品化していたが、Xiaomi 12S Ultra Conceptは本体サイズがスマートフォンそのものの薄さであり、普段はスマートフォンとして使える。マウントをつける必要があるが、ライカの豊富なレンズ資産を使うことができる点は大きなアドバンテージだろう。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります