フォーマットプロポーザーとして大切なこと
過去のMSXの復活とその拡張をしているMSX0、現在の速いコンピュータ環境に合わせて設計されるMSX3、さらにその応用と拡張をスパコンにまで拡張するMSX turbo。過去と現在と未来を結びつける構想ではありますが、西氏はなぜ今それを実現させようとしているのでしょうか。
「コンピュータを作っている人間としてね、今のようにコンピュータが進化したとき、昔のマシンは乗り捨てするのかと。してもいいですよ。でもそうじゃなくて、昔のマシンを、エンジンを積み替えたり、トランスミッションを積み替えたりして拡張していける。そういうメーカーというか、フォーマットプロポーザーとしての姿勢。それがすごく大切だと思っています。恥ずかしい話だけど、(旧MSXのアップデートを終えた)1993年から30年間それをぼくは放棄していたの。何を今ごろ言うんだという話になるんだけど、やっと気が付いたわけです。やるんだったらそうしないと死んでも死にきれないと。そこだと思うんです」
果たして新生MSXというコンピューティングプラットフォームは社会にどう受け入れられ、新しい未来を生み出していくのでしょうか。最初の段階となるMSX0のクラウドファンディングは3月31日まで、そして今年7月には製品リリースが始まります。
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