ブース内に噴水や生バンド演奏あり
豪華絢爛なファーウェイブース
ファーウェイはスペイン・バルセロナで開催されたMWC Barcelona 2023に出展。スマートフォンなどコンシューマー向けデバイスや、基地局などB2B向けの展示を行なった。
以前はコンシューマー向けの展示と、B2B向けの展示はブースが分かれていたが、今年は昨年と同じくホール1にまとめて出展。そのためブース面積としては出展社のなかではトップクラスの広さとなっている。
展示ブースは手前向かって左側がコンシューマー向けの製品。右側が基地局やサーバーといった製品やサービスを展示。さらにその奥は、事前に登録した招待客向けの展示エリアとなっている。
コンシューマー向けの展示は、今回に合わせた新製品発表などがなかったため、既存のモデルがメイン。スマートフォンは「HUAWEI Mate50 Pro」やフォルダブルの「HUAWEI Mate Xs2」、「HUAWEI nova 10」などを展示。いずれも昨年発表したモデルだ。
そのほかタブレットやPC、IoT機器など同社が取り扱っている製品を多く展示。日本でもクラウドファンディングを使って発売予定のワイヤレスイヤホン内蔵スマートウォッチ「HUAWEI WATCH Buds」も展示していた。
スマートウォッチなどウェアラブル関連は実機を展示するだけでなく、ゴルフのスイングスペースや、ルームランナーを用意して、来場者が体験できるようなエリアも設けられていた。
ただし「HUAWEI MatePad Paper」は昨年のMWC Barcelonaで発表したモデル。また、PCはOSに「Windows 11」を採用しているにもかかわらず、製品説明には「Windows 10」と記載されていたりと、コンシューマー向けビジネスにあまり力が入っていない印象も受けた。
今年のMWC Barcelonaは「O-RAN」が一大トレンドとなっており、各社ともこれに乗り遅れないよう鼻息の荒い様子だったが、ファーウェイはそれには加わっていない。そのため基地局などの展示に関しては、ファーウェイ独自路線が目立った。
たとえば5.5Gというブランディング。現在5Gを進化させた「5G-Advanced」の仕様策定が標準化団体の「3GPP」で進められているが、ファーウェイでは同様の進化を「5.5G」としてアピールしている。
ファーウェイは中国という巨大な市場がバックボーンにあるため、まだまだ業界をリードする巨大な企業ではあるものの、やはりアメリカの制裁の影響がかなり強く、特にコンシューマービジネスは正念場を迎えている印象だ。
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