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禁断のスパイクタイヤ21世紀の雪道を走る

2023年03月05日 16時00分更新

クロスカントリースキーのような楽しさ

 さて、いざ走り始めると、その一漕ぎからもう感動であります。独特の「パリパリパリ」という薄い煎餅を割るような音を立てながら、スタッドレスならスリップするはずのアイスバーンも難なくこなしてゆく。ダンシングしても滑らないし、ブレーキもフロントサスが沈むくらい良く効く。スノーシューズで歩くよりはるかに安心感があり、冬のコミューターとして完璧です。

 確かにスタッドレスとは大違いで、スパイクタイヤから切り替わる時期に事故が頻発したのも納得です。ずっとスパイクタイヤを履いていた昔の人は、よくスタッドレスで我慢できたものだと感心するしかありません。

 出せる速度は乗員の能力次第ですが、ロードレーサーで27km/h巡航がやっとの私の場合は、20km/h出るか出ないか程度。はっきり言って遅い。路面抵抗が大きいので乗員にはトルクフルな出力が求められますし、疲労も激しいので長い距離は走れません。でも雪上をえっちらほっちら往く感覚はクロスカントリースキーのようで楽しいものです。手軽にできる新しいウインタースポーツを見つけた気がしました。

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