西日本旅客鉄道(JR西日本)は3月2日、大阪駅(うめきたエリア)における「顔認証改札機」の実証実験モニターの募集を開始した。
顔認証改札機は、デジタル技術とリアルを組み合わせた次世代のシームレスな移動サービスの構築に向けて、顔をキーとする新たな「チケットレス認証手法」として導入されるもの。
認証改札機が設置される区間は、大阪駅(うめきた地下口)~新大阪駅(東口)。スマホ専用サイトからICOCA定期券の情報と顔情報を登録することで、顔データで改札機をシームレスに利用できるようになる。顔認証により改札内へ入場した場合、顔認証により改札外へ出場する必要がある(ICカードによる通行の併用は不可)。
実証実験モニターに応募するには、スマホで専用サイトへアクセスし、必要事項を入登録することで応募できる。なお、応募者の顔写真に加えて、利用中のICOCA定期券の写真(両面)をアップロードする必要がある。JR西日本が提供する移動生活ナビアプリ「WESTER」でも登録が可能。
同社は、今回の検証や利用の状況を踏まえつつ、「2025年大阪・関西万博」に向けて、その他の駅への設置も検討していく。さらに、顔認証技術については、将来的に、改札機以外でも、認証・決済手段の選択肢の一つとして、同社が提供するMaaSとの連携も検討するという。例えば、ホテルにおけるスムーズなチェックインや部屋の開錠、駅ナカショップでの決済など、さまざまな場面での活用を想定している。
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