ヤフーは2月27日、ニュースサイト「Yahoo!ニュース」でコメント投稿時に携帯電話番号登録を必須化した結果、どのような効果があったかを発表した。必須化以前と比べ悪質なユーザーは56%減少。不適切なコメントも22%減少したという。
悪質コメント抑制に携帯電話番号必須化は効果あり
Yahoo!ニュースでは2007年より、ニュース記事の下部にユーザーが自由に投稿できるコメント欄を用意している。しかし、誹謗中傷などの不適切なコメントを書き込むユーザーが後を絶たず、24時間体制での人的パトロールや、AIを活用して悪質なユーザーへの投稿停止といった措置をとってきた。
さらに2022年11月からはコメント投稿時に携帯電話番号の登録を必須化し、悪質な投稿への抑止力を強化した。
発表によれば、携帯電話番号登録の必須化によって、不適切なコメントを複数回投稿するユーザーは22%減少。投稿停止措置を受ける悪質なユーザー数も56%減少したという。
同社は今後もユーザーが不適切なコメントを目にする機会をできる限り減らすなど、健全な言論空間の構築に努めていくとしている。
日本では現在、正当な理由がある場合に限り、弁護士が携帯電話番号から持ち主の名前や住所を照会できる弁護士会照会という制度がある。ネット上で不法行為の被害を受けたユーザーは、自身の代理人弁護士を通じてこの制度を使うことで、不法行為の加害者を特定して民事訴訟などを提起できる。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります