現地時間2月16日、マイクロソフトが発売する「Windows11」の一部エディションが、M1/M2プロセッサを搭載したMacに正式対応した。対象はAlludo(旧社名コーレル)の仮想化ソフト「Parallels Desktop18 for Mac」上で動作する「Windows11 Pro」と「Windows11 Enterprise」。ただし、DirectX12など一部サポート外の機能もある。
待望のM1/M2 Mac対応
M1、M2シリーズのCPUはいずれもARM系で、Windowsで採用例の多いx64系CPUとは異なる仕組みで動いている。
WindowsにもARM系CPUに対応したバージョンは存在するが、これまで一般向けにOS単体の発売はされておらず、M1/M2チップを搭載したMacでWindowsを利用することは基本的に不可能だった。
今回マイクロソフトがParallels上でARM版Windows11の利用を許可したことで、M1/M2 MacのユーザーもMac上のParallels Desktopを通じてWindows11 Proと同Enterpriseを正式に利用できるようになる。
一部非対応の機能も
ただし、Parallels Desktop上でARM版Windows11を使う場合、一部非対応の機能もある。主な非対応機能は以下の通り。
- ARM32ビット版Windowsアプリ
- Android用Windowsサブシステム
- Linux用Windowsサブシステム
- Windowsサンドボックス
- 仮想化ベースのセキュリティ(VBS)
- DirectX 12
たとえば、Windows上でAndroid用アプリやLinuxを動作させるサブシステムは使用できない。ゲームでの使用機会が多いDirectX 12も同様だ。これらの機能を使うならMac上の仮想環境を使うよりも、Windowsマシンを用意した方が良いだろう。
なおx86/x64アプリのエミュレーションに対応するため、インテルやAMDのCPU向けに作られたWindowsアプリの資産は活用できる。ただし、すべてのアプリが正常に動作する保証はない。
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