グーグルは2月8日、急増しているAI生成コンテンツを検索でどのように扱うかを示したガイダンスを「Google検索セントラル(旧Googleウェブマスター)」のブログに投稿した。
適切な使用は問題なし
Stable DiffusionやMidjourneyのような、いわゆる画像生成AIが生成したコンテンツは、主に学習元データの著作権の観点から様々な議論が行なわれている。
今回グーグルが発表したガイダンスにはAI生成コンテンツとグーグル検索に関する質問へのFAQが掲載されている。
その中の「AIが生成するコンテンツは Google 検索のガイドラインに違反していますか?」という問いに対してグーグルは「AIや自動化の適切な使用は、Googleのガイドラインに反するものではありません」と明確に否定している。
ただし「主に検索ランキングを操作する目的でのコンテンツ生成に使用されている場合は、Googleのスパムポリシーに違反したものとみなされます」と「検索ランキングを操作する目的」での利用をポリシー違反として除外している。
グーグルのランキングシステムは、E-E-A-T(経験、専門性、権威性、信頼性)という4つの評価基準を使用し、オリジナルかつ高品質なコンテンツを評価することを目的としている。つまりコンテンツの作成方法ではなく、コンテンツの品質に重点を置くという姿勢だ。
したがって、AIを使用してコンテンツを作成しても「検索ランキングを操作する目的」でなければ問題はないが特別なメリットもないというのが現在のグーグルの見解である。
人間、AI、どちらが作成したのかは関係なく「有用で役に立ち、独創的で、E-E-A-T の側面を満たしている場合に検索で上位に表示される可能性が高くなり、要件を満たしていない場合は、そうならない可能性がある」ということを意識するべきだろう。
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