クアルコムは2月8日、世界初となる「5G NR-Light」規格に対応した「Snapdragon X35/X32 5Gモデム RFシステム」を発表した。主にスマートウォッチやAR/MRグラス、産業用IoT機器向けのチップとなる。
ウェアラブルや産業用IoT向けの5Gモデム
5G NR-Light はスマートフォンなどで使う広帯域幅の通信と、家庭用IoT機器で使う低帯域幅の通信の間に位置する規格だ。身近なところではスマートウォッチやAR/MRグラスといった機器が該当する。
Snapdragon X35 5G モデムRFシステムはこの5G NR-Lightに世界で初めて対応したモデルで、小さな機器にも搭載できるようチップを小型化しつつ、電力効率に優れ、最適化された熱設計を実現したという。
また、あわせてクアルコムは「Snapdragon X32 5GモデムRFシステム」も発表。こちらはフラッグシップのX35を簡素化した安価なモデルという位置づけだ。
同社はSnapdragon X35/X32の登場により、ウェアラブル機器などのメーカーが自社製品の5G対応化を迅速に進められるようになるとしている。
X35、X32ともに機器メーカー向けのサンプル出荷は2023年前半を予定。実際にSnapdragon X35/X32を搭載した機器が発売されるのは2024年前半となる見込みだ。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります