マウスコンピューターのノートPCに「K5」シリーズがある。ちょっとユニークな製品で、スタンダードよりはスタンダード・プラスといったポジショニングにある製品で、ホームユース向きながらディスクリートGPU(dGPU)を搭載することで、少し上の快適さを実現している。
ただし、搭載するGPUはGTXやRTXといったゲーミング向けGPUではなく、エントリー向けのGeForce MX550(MX550)となっている。写真や動画を仕事で使うことがないなど、dGPUは必要ないと思っている人もいるかと思うが、実はホームユースのアプリケーションの中にもGPUアクセラレーションを活用するものがある。それらを統合GPUよりも高性能なMX550によって加速させようという目論見だ。
たとえば、新型コロナ感染症の影響で増えたテレワークで使う、オンライン会議ソフトの中にもGPUアクセラレーションで動作が軽くなるものもある。さらに、近年の優れたCPU統合GPUでも軽いゲームをプレイすることはできるが、ゲーミング向けのGPUよりは性能が落ちるものの、子供に人気の『マインクラフト』など軽めのPCゲームなら十分快適に動作する性能を有する。
そのため、「mouse K5」シリーズはオンライン動画視聴やネットショッピング利用だけでなく、より快適に宅内ビジネスに活用したり、休日は子供にPCゲームを遊ばせたりといった、幅広い用途に応じられる家庭に1台のコスパの良い製品として人気が高い。
スタンダードなデザインの中にさり気なくラメを用いた飽きないルックス
「mouse K5」はムダを削ぎ落としたデザインだ。直線的であまり丸みを帯びたところもなく、天板もフラット。mouseのロゴがアクセントになっている。カラーはブラックを基調とし、クローズアップしてみるとラメが入ったような塗装になっている。シンプルなデザインにさりげないラメ……嫌味がなく長く使っても飽きがこないだろう。
サイズは359.5×238×23.5mm(突起含まず)。狭額縁パネルを採用しているため、15.6型でも幅は抑えられている。奥行きも25cm弱なので机の上でキツキツになることもなく、とくに60cm程度の奥行きがある机ならば、キーボードの手前に十分なスペースを確保しつつ、ディスプレイと眼の距離も適切に保つことができるだろう。つまり姿勢的にも疲れにくい。
厚さ23.5mmは15.6型では標準的なスペックだろうか。スリムを追求するモデルではないのでそこそこの厚みがあるように感じるが、底面側をシェイプしてスリム感を演出する工夫はなされている。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう