コンパクトなPCケースにGTX 1660 SUPERを搭載
省スペースで使えるゲーミングPCが12万円台!
次に紹介する「G-Tune HL-B-WA」は、前述した「G-Tune HM-B-WA」よりも背の低いコンパクトなケースを採用したゲーミングPC。CPUとメモリーは「G-Tune HM-B-WA」と同じ。ストレージ容量は512GBとやや異なるが、ほぼ同じと性能に大きな差異はない。ビデオカードはGeForce GTX 1660 SUPER(GTX 1660 SUPER)を採用している。
「G-Tune HM-B-WA」の主なスペック | |
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CPU | インテル「Core i5-12400F」 (6コア/12スレッド、最大4.4GHz) |
CPUクーラー | 空冷CPUクーラー |
チップセット | インテル B660 |
メモリー | 8GB×2(DDR4-3200) |
ストレージ | 512GB SSD(NVMe) |
ビデオカード | GeForce GTX 1660 SUPER(6GB GDDR6) |
インターフェース | DisplayPort出力×3、HDMI出力、USB3.2 Type-C、USB3.0 Type-A×4、USB2.0 Type-A×2、ギガビットLAN |
サイズ/重量 | 178×395×285mm/約7.3kg |
OS | Windows 11 Home |
GTX 1660 SUPERは、RTX 3060よりも世代の古いTuringアーキテクチャを採用したビデオカード。GeForce GTX 1660よりも最大20%高速化していたが、RTXアーキテクチャ世代と異なりレイトレーシングには非対応。
GTX 1660 SUPERの性能は搭載PCの実測値の概算で言えば、実ゲームの定番ベンチマークソフトである「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」(以下、FF14ベンチ)で、GTX 1660よりも400ほどスコアが高い性能を持つ。
たとえば、昨年一世を風靡したフロム・ソフトウェアの「ELDEN RING」が、フルHD(1920×1080ドット)なら画質「高」で、ほぼ60fpsで遊べるくらいのスペックとなっている。
さらに、PCケースの前面上部に取っ手があり、宅内で持ち運んで移動させるのもラク。PC周りを清掃する時にも活躍し、設置スペースもミドルタワーケースのPCよりも取らないといった利点もある。
価格は12万円台と、ビデオカードの性能が低い分「G-Tune HM-B-WA」よりも安価に購入できるので、いわゆるAAAタイトルを高解像度で遊ぶよりも価格を抑えたい、動作が軽めな格闘ゲームやRPGをメインにプレイしたい、といったユーザーには魅力的な1台だ。
注意点としては、通常モデルのベースとなっている「G-Tune HL-B」は、搭載ビデオカードがRTX 3060で、無線LAN機能がデフォルトで備わっていたが、「G-Tune HM-B-WA」は搭載していないところ。
しかしながら、BTOメニューで無線LAN機能(Wi-Fi 6&Bluetooth 5)を追加(+6380円)しても13万4480円と15万円を切る安さ。ディスプレーとマウス、キーボードと一式揃えても20万円以内に収まるだろう。
ゲームプレイしながら実況配信も可能な
Core i7&RTX 3060 Ti搭載PCが20万円切り!
よりCPU性能が高く、ゲームプレイと一緒に実況配信もできる性能を有しているゲーミングPCが欲しい人にオススメなのが、CPUがインテル第12世代Core i7-12700KFで、ビデオカードにGeForce RTX 3060 Tiを採用した「G-Tune EN-Z-3060Ti-WA」だ。
「G-Tune EN-Z-3060Ti-WA」の主なスペック | |
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CPU | インテル「Core i7-12700KF」 (12コア/20スレッド、最大5.0GHz) |
CPUクーラー | 水冷CPUクーラー (240mmラジエーター) |
チップセット | インテル Z690 |
メモリー | 8GB×2(DDR4-3200) |
ストレージ | 500GB SSD(NVMe Gen4) |
ビデオカード | GeForce RTX 3060 Ti(8GB GDDR6) |
インターフェース | DisplayPort出力×3、HDMI出力、USB3.2 Type-C、USB3.0 Type-A×8、USB2.0 Type-A×2、ギガビットLAN |
サイズ/重量 | 210×521×426mm/約12.3kg |
OS | Windows 11 Home |
CPUは1世代前のインテル第12世代ながら20スレッド(Eコア4、Pコア8)とマルチスレッド性能が高く、前述した製品よりも複数作業が快適に行なえる。そのため、PCゲームをプレイしながら、実況配信や録画を快適にできる性能が期待できる。
本製品は通常モデルのG-Tune EN-Z-3060Tiと比べて8万円もお得。ただし、元となった「G-Tune EN-Z-3060Ti」は、無線LAN機能とシステムドライブとは別に2TB HDDを備えていたが、「G-Tune EN-Z-3060Ti-WA」はデフォルトで搭載していない点は注意。それら非搭載の分を考慮しても、とても魅力的。
肝心のビデオカードの性能は、FF14ベンチでRTX 3060よりもスコアが3000上回るほどなので、より高フレームレートの動作が見込める。Windows 11では、ゲームモードにてゲーム画面の録画は簡単に実行でき、GeForceを搭載するのでNVIDIAの無料アプリ「GeForce Experience」にて実況配信も可能だ。しかしながら、有料でもいいからゲーム配信&録画からビデオ編集まで行いたいなら、BTOメニューでCyberLinkの「Screen Recorder 4 Deluxe」を購入するのもイイだろう。
Windows 11のゲームモードや「GeForce Experience」は、ゲーム画面やデスクトップ画面のフルスクリーンの録画には対応しているが、CyberLink「Screen Recorder 4 Deluxe」などの有料アプリには、自分で範囲を指定しての録画にも対応。
さらに、Twitch、YouTube、Facebook、カスタムサーバー(最大2つ)と5つのプラットフォームへの同時配信にも対応している。加えて、対応したキャプチャーデバイスと組み合わせれば、ゲーム機などの映像もPC側で録画でき編集もできる。PCで録画するだけでなく、やや高度な配信、映像編集を初めてみたい人にもオススメだ。
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