外国の技術への依存を弱めようと力を入れるインド政府
BharOSの技術面の情報は少ない。Linuxカーネルをベースとしており、モバイルデバイスだけでなく、デスクトップ/ノートPCでも動くという情報もある。
インドはモディ首相のもとで「自立したインド」として、外国への依存を弱めている。BharOSはその一環であり、今後は半導体にも期待がかかっているという。
これまで第3のモバイルOSで成功例はない。アプリ開発とOEMというエコシステムの課題は簡単ではないからだ。
政府のキモ入りとあれば、BharOSにチャンスはあるのか? BharOSの発表を取材したインドの知人ジャーナリストによると「道のりは長い」とのこと。「当面はプライバシーに敏感なB2Bがフォーカスの中心であり、個人ユーザーではないだろう」とのことだった。
インドにはスマートフォンメーカーも生まれている。14億という人口を考慮すると、スマホ市場の存在感が大きくなることは間違いない。BharOSの今後に注目したい。
筆者紹介──末岡洋子
フリーランスライター。アットマーク・アイティの記者を経てフリーに。欧州のICT事情に明るく、モバイルのほかオープンソースやデジタル規制動向などもウォッチしている
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります