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3D CGのHなゲームも映える!有機EL搭載AYANEO AIRでDMM GAMESのPCゲームは快適動作で最適な件について

2023年02月16日 14時30分更新

文● ジサトラハッチ 編集●ASCII

『ライズ・オブ・エロス』も40fps以上で動作!

 DMM GAMESが配信しているゲームの中には、DMM GAME PLAYERからインストールしてプレイするゲームもある。今注目なのは、DMM GAMESの一般版はなくFANZA GAMESでR18版のみが配信されている美麗な3D CGが超艶めかしい『ライズ・オブ・エロス』だ。本作はコマンド選択形式のファンタジーRPGで、プレイヤーは千年の封印から解き放たれた原初の神“エロス”となって、失われた記憶、そして神の力を取り戻すべく、眷属(ペルソナ)の美少女たちを仲間にしながら冒険を繰り広げていく。

『ライズ・オブ・エロス』は、リアル志向の3D CGでキャラクターが描かれたリッチなRPGとなっている

 FANZA GAMESではアニメ調の絵のゲームが多い中、本作は写実的な3D CGでキャラクターが描かれており、内容もアダルトに振り切っていることもあり、変態紳士の琴線にド直球な作品となっている。

 そんな本作は、解像度は3840×2160ドットの4K、フレームレートも120fpsにまで対応している。AYANEO AIRなどのゲーム機型PCは、パネルメーカーが小型で高リフレッシュレートのパネルを用意していないだろうという理由もあってか、60Hz対応の製品しかない。そのため、60fps以上の高フレームレートだと、より快適になるFPSやレースゲームには、あまり向いていない。

 しかしながら、最高120fpsに対応しているが『ライズ・オブ・エロス』のようなコマンド形式のRPGなら、実際にユーザーがキャラクターをコントローラーで操作する訳ではないので、60fpsでも快適に遊べる。

 さて、その気になる動作だが、検証は解像度1920×1080ドットのフルHD、グラフィック設定が「クオリティ」、フレームレート「60」、レンダリング品質は「最高」といった設定にし、CapframeXにてフレームレートを計測した。99パーセントタイルは最小値として言及する。

検証時設定

戦闘中のフレームレートを計測

計測結果

 画質が「最高」であっても平均フレームレートは42.6fpsと30fpsを超えるため、そこそこ快適にプレイが可能。画面が極端にカク付くといったシーンは序盤では感じなかったので、基本的には「最高」画質でも快適にプレイできそうだ。

 ただし、この『ライズ・オブ・エロス』など、DMM GAME PLAYERのゲームは、AYANEO AIRだとやや問題が発生した。AYANEO社のゲーム機型PCは、他の競合メーカー製品と異なり、ゲームパットとマウス操作の切り替えを任意で行なえないようになっている。

 ゲーム起動前、AYANEO AIRでは、左のアナログスティックがマウスカーソル操作になっていて、右の「A」ボタンがマウスの左クリックが割り当てられている。しかしながら、『ライズ・オブ・エロス』のようにインストールタイプのPCゲームの場合、ゲームを起動すると自動的にマウス操作ではなく、ゲームパットの操作に切り替わる。

『ライズ・オブ・エロス』は、ゲームパットの操作に対応しているゲームではないので、このままではゲームがプレイできない。AYANEO AIRのディスプレーはタッチ操作が可能なため、もちろん画面をタップしてタブレット感覚でプレイすることはできるが、どうしてもゲームパットでマウスカーソル操作して遊びたい人には、マウス&キーボードの操作をゲームパットに割り当てられる定番アプリ「JoyToKey」の使用をオススメしたい。

 以下は、筆者が設定した「JoyToKey」の一例だ。アナログスティックの上下左右をそれぞれマウスカーソル移動の上下左右に割り振り、マウスの左クリック、右クリックを「A」「B」ボタンに設定した。ついでに、使わないボタン数が多いので、起動しているPCゲームを素早く終わらせるため「X」ボタンに、「Alt」「F4」キーの同時押しも設定した。

 ちなみに、まだまだボタンがあるので、たとえば「Y」ボタンにWindowsキーとPrint Screenキーの同時押しを割り振り、ゲーム画面のスクリーンショットを撮れるようにしておくなど、余らせているキーに自分が良く使うショートカットキーを仕込んでおくのも良いだろう。

 ちなみに、AYANEO社以外のゲーム機型PC「GPD WIN」や「ONEXPLAYER」は、マウス操作モードのままでプレイすれば、『ライズ・オブ・エロス』をマウス操作で遊べる。もちろん、DMM GAME PLAYERで配信されているが、ゲームパッド操作に対応している『アリス・ギア・アイギス』などは、AYANEO AIRで問題なくゲームパット操作でプレイできる。

 また、『ライズ・オブ・エロス』は前述のとおり4K高解像度、120fpsまで対応しているので、より大画面で高画質&高フレームレートのヌルヌルと滑らかな動作でアダルトシーンなどを楽しみたい人は、やはりより高性能なPCと120Hz以上対応のディスプレーで楽しむことをオススメしたい。

ゲーム機型PCでは動作も軽いブラウザゲームや
DMM GAME PLAYERのPCゲーム快適に遊べる!

 ゲーム機型PCは、サイズが小さいためノートPC用のモバイルCPUを備え、ハイエンドなビデオカードを備えるゲーミングデスクトップPCのようにAAAのPCゲームを高フレームレートで動かせるスペックはない。しかしながら、ブラウザゲームや軽めの今回紹介した『ライズ・オブ・エロス』のようなRPGなら快適に動作し、携帯ゲーム機感覚で外出先や寝転びながら楽しめる。

 特に有機ELディスプレーを搭載したAYANEO AIRは、他のゲーム機型PCよりも発色が良く、黒も引き締まり、『ライズ・オブ・エロス』のバトルからアダルトシーンまで、美麗な映像で楽しめる。また、ゲーム機型PCをクレードルに挿せば、大型ディスプレーでもゲームがプレイできる。

 ただし、AYANEO AIRは無線LAN通信がWi-Fiのみ対応しているため、外出先でブラウザゲームをプレイするには、スマートフォンのテザリングでネットワークに繋げる必要がある。現状、ゲーム機型PCはLTEのモバイル通信に対応しているのが、クラムシェル型でゲームパット機能を備えた「OneGx1」か「GPD WIN Max2」のみ。外付けモジュールによる対応にはなるが、AYANEO AIRのような形状の製品としては2023年の5月に出荷予定の「GPD WIN 4」がLTE対応になる。

 今後も続々とWinodws OSを搭載したゲーム機型PCは登場するが、DMM GAMESのブラウザゲームやPCゲームのように軽めのPCゲームを遊ぶなら、AYANEO AIRのようなやや性能が低めで、その分少し安価な製品でも十分快適に遊べるということは覚えておこう。DMM GAMES配信タイトルをよくプレイしている、今後プレイしたい、いつでもどこでも遊べるようにしたい、という人はゲーム機型PCを購入して、遊んでみるのも一興だ。

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