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【先行レビュー】最上位モバイルマシン「MacBook Pro 14/16インチ」M2世代にアップデート

M2 Pro/Max搭載のMacBook Pro 14/16インチ

 2022年6月にM2 MacBook Airが登場して以来、待っていた方も多いであろうM2 Pro/Max搭載のMacBook Pro 14/16インチが2月3日に発売される。事実上、M2 Max搭載機は、持ち運べるもっとも高性能なMacということになる。外見上はまったく変わらないが、M2世代の最高性能モバイルノートということで、モバイル環境で高い処理能力を必要とするプロフェッショナル待望のモデルだ。

非常に幅広いプロ向けラインナップ

 発表されたのは16インチと14インチのMacBook Pro。それぞれにM2 ProとM2 Max搭載モデルが用意される。価格は、M2 Pro搭載14インチが28万8800円(10コアCPU、16コアGPU、16GBユニファイドメモリ、512GBストレージ)から。M2 Max搭載14インチが44万8800円(12コアCPU、30コアGPU、32GBユニファイドメモリ、1TBストレージ)から。

 M2 Pro搭載16インチが34万8800円(12コアCPU、19コアGPU、16GBユニファイドメモリ、512GBストレージ)から。M2 Max搭載16インチが49万8800円(12コアCPU、38コアGPU、32GBユニファイドメモリ、1TBストレージ)から。

 つまり、価格はチップセットの方に強く依存するので、14インチモデルを買うならM2 Pro、16インチモデルならM2 Max搭載モデルを買う方がバランスは良さそう。もちろん、小さい高性能モデル、大きなディスプレイが欲しいけれど性能はさほど……というニーズもあるのだろうけれど、そういう「凝ったチョイス」狙いにはなりにくい商品構成となっている。

外見上の変更点はまったくない。チップセット以外の変更はWi-Fiが6E対応に、Bluetoothが5.3対応になったことぐらい

 ストレージは、全モデルで8TBまで選択可能。ユニファイドメモリは14インチは32GBまでだが、16インチには従来からの64GBに加えて、96GBのユニファイドメモリを選択可能になっている。

 前モデルの最高モデルと比べると、CPU10→12コア、GPU32→38コア、ユニファイドメモリ64→96GBと、全体に上限値が上がっている。最大ストレージ8TBは変わらず。

背面も外観上はまったく変化はない。MacBook Proは冷却ファンを持っており、横下のスリットから吸気し、背面側に排気する

 M1世代→M2世代へのモデルチェンジの性能アップは、非常におおまかに言えば2割増しというところだが、最大コア数や最大ユニファイドメモリ搭載量の増加により、「高性能なモバイルマシンを手に入れるためなら、金はいくらでも払う」というニーズには対応できる幅が増している。ちなみに、12コアCPU、38コアGPU、96GBユニファイドメモリ、8TBストレージと全部盛りにした16インチモデルの価格は91万8800円。

 筆者のような、最低限のプロ用モデルが欲しいというニーズから、大作映画の編集を現場でするような、金に糸目はつけず存在する限り最速のマシンを欲しいというニーズまで、幅広く応えられるラインナップになっている。

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