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【先行レビュー】強化版M2チップ搭載「MacBook Pro」プロだけじゃない!みんなが欲しくなる

2023年02月02日 01時00分更新

内蔵スピーカーでApple Musicのドルビーアトモスによる空間オーディオコンテンツを再生。モバイルPCで再生していることがにわかに実感できないほど豊かな包囲感が得られました

6スピーカーサウンドシステムで再生する
空間オーディオの見事な臨場感

 14インチ・16インチのMacBook Proは4つのウーファー、2つのトゥイーターにより構成される6スピーカーサウンドシステムを内蔵しています。本体のスピーカーによる空間オーディオ再生にはMacBook Airも対応していますが、6スピーカーサウンドシステムの豊かな音の広がりと包囲感は別格でした。

 Apple TV+の空間オーディオに対応する映画やドラマを視聴すると、Liquid Retina XDRディスプレイの映像の迫力と相まって、モバイルPCで視聴していることを忘れてしまうほど作品に深く引き込まれます。

 AirPodsシリーズのワイヤレスイヤホン・ヘッドホン、ビーツのワイヤレスイヤホン「Beats Fit Pro」を組み合わせると、ドルビーアトモスによる空間オーディオがダイナミックヘッドトラッキングとともに楽しめます。立体的な音場の中で、コンテンツの音の位置があるべき所に定位する機能です。MacBook Proで空間オーディオ再生を楽しむのであれば、筆者は断然「内蔵スピーカーで鳴らす」方をおすすめしますが、夜間などスピーカーで大きな音を出しにくい場面ではAirPodsも上手に併用すると良いでしょう。

 14インチ・16インチのMacBook Proは強化された3.5mmヘッドホンジャックを搭載しています。M1シリーズのチップ搭載機から継承する機能です。

ほかのノートPCでは十分に鳴ってくれないハイエンドなオーディオファイル向けのヘッドホンも、MacBook Proなら十分に実力を引き出せます

 MacBook Proには接続された有線タイプのヘッドホン、イヤホンのインピーダンスを自動検知、出力電圧を最適化する回路も組み込まれています。アップルはインピーダンス値の高い、高音質なオーディオファイル向けのヘッドホンが軽快にドライブできるとうたっています。確かにインピーダンスが300Ω(オーム)のゼンハイザー「HD 820」もスムーズに鳴ってくれます。

 「高インピーダンスなヘッドホン=最高にいい音」というわけでもなく、あくまでキャラクターの違いを生む要素のひとつ。でも高インピーダンスな製品もしっかりと鳴らせる、オーディオ目線で大事なパフォーマンスをMacBook Proがしっかりケアしていることに筆者は好感を持ちます。

 なおMacBook Proも最大96kHz/24bit対応のDACを内蔵しているので、Apple Musicのハイレゾロスレス音源が高音質に楽しめることも覚えておきたいポイントです。

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