高精細で表示領域の広いLiquid Retina XDRディスプレイ
14インチ・16インチのMacBook Proは、高いオーディオ・ビジュアル性能を備えるモバイルPCです。ここからはエンターテインメントマシンとしての魅力を深掘りします。
MacBookシリーズの中で、14インチ・16インチのProだけがHDRビデオをダウングレードせずにそのままの画質で表示できるLiquid Retina XDRディスプレイを搭載しています。アップル製品の中では、ほかにiPad ProとApple Pro Display XDRが同じLiquid Retina XDRディスプレイを搭載。iPhone 14シリーズのSuper Retina XDRディスプレイもHDRビデオの表示に対応します。
14インチ・16インチのMacBook Proは、HDRビデオの再生時に最大1600nitsの明部輝度を再現します。筆者が昨年、iPhone 14 Proで旅の思い出を撮影したドルビービジョンによるHDRビデオをAirPlay経由でMacBook Proに飛ばして視聴しました。まるでその場所にいるような臨場感が伝わる、活き活きとした映像です。このリアリティに一度触れてしまうと、やはり16インチの大きなMacBook Proが欲しくなります。
MacBook Proは動画ファイルの処理に特化するメディアエンジンを積んでいるので、iPhone 14 Proで撮影した4K ProResビデオもスムーズに再生できます。プロフェッショナルの動画クリエイターにはやはりMacBook Proが最も信頼のおけるマシンになるでしょう。
Liquid Retina XDRディスプレイはProMotionテクノロジーによる最大120Hzの可変リフレッシュレート表示にも対応しています。これは13インチのM2搭載MacBook Proにない機能です。高画質なビデオの表示が滑らかになるだけでなく、Webブラウジングのスクロール表示もチラつきが抑えられるので、ふだん使いの場面でプラスの効果があります。
動画を編集する際などには、ビデオファイルの撮影時リフレッシュレートに合わせてディスプレイの表示を固定することもできます。macOSのシステム設定に入り、「ディスプレイ」の中にあるリフレッシュレートを選択します。
Liquid Retina XDRディスプレイは、ベゼルを狭くして画面領域を広げています。上部中央のノッチには、FaceTime HDカメラなどをコンパクトに配置しました。画面占有率が高く感じられるので、Excelで作った表もすみずみまで一望できて作業がはかどります。動画コンテンツの再生時にはメニューバーが消えて、上下に黒い帯が入ります。ノッチの形に映像が切り欠かれて没入感が削がれる心配は不要です。
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