タフなバッテリー持ちが魅力的
M2 ProとM2 Maxは電力効率の良いチップです。アップルは、新しいMacBook Proが本体を電源につないでいる時と同等のパフォーマンスをバッテリー駆動時にも発揮すると強調しています。
アップルが公開する新しいMacBook Proの仕様を比べると、14インチのMacBook Proよりも16インチのモデルはワイヤレスインターネット、動画再生の連続使用時の「バッテリー持ち」が数時間ほど長いことがわかります。アップルが2021年に発売したM1シリーズのチップを搭載する14インチ・16インチのMacBook Proとの比較では、新しいモデルが1時間ほど連続使用できる時間が伸びています。
アップルはMacBook Proに搭載するバッテリーパックのサイズは変えずに、シリコンの電力効率を高めて、さらにバッテリーに関連するソフトウェアとシステム全体の見直しを図ることでスタミナを強化しています。
今回筆者は、M2 Max搭載の16インチMacBook Proを試しました。バッテリー駆動だけでテキストタイピングや写真の加工編集、Webブラウジングに動画・音楽コンテンツの再生など、普段通りの使い方をした結果、24時間経過後の残量は30%前後でした。MacBookにもっと負荷の大きなハードワークをさせたい方にはあまり参考にならないかもしれないので、目安として捉えてください。
バッテリーが長持ちすれば、例えば海外へ長い「空の旅」に出かける際にも機内でMacBook Proを充電することに気をもむ必要もありません。14インチは96W、16インチは140WのUSB-C電源アダプタによる高速充電ができます。もし残量があやしくなってきても、乗り継ぎの際に短時間チャージすれば残る道中も安心です。
新しい14インチ・16インチのMacBook Proも、2021年のモデルと同じく筐体内部に熱を冷ますためのファンを内蔵しています。ただ、M2チップの電力効率がとても良いので、よほど負荷の大きなタスクを継続実行しないかぎりファンは起動しません。筆者もまだ一度もMacBook Proのファンがうなっている音を耳にしていません。こんなに静かならMacBook Proによる動画や音楽再生にも集中できそうです。
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