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【速報レビュー】M2 Pro搭載「MacBook Pro」から見る新モデルのヒエラルキー(西田宗千佳)

デザインは2021年発売の「MacBook Pro/14インチモデル」とほぼ同じ

Wi-Fi 6EやHDMI 2.1にも対応。ただし「M2 Pro」から

 デザインなどは変わっていないので、M1 Proから買い換える人は少ないかもしれない。一方で、最新のハードウエア仕様になっている部分もいくつかある。例えば、Wi-Fiは6GHz対応の「Wi-Fi 6E」になった。

Wi-Fi 6Eに対応しており、ちゃんと6GHz帯で接続されている

 まあ家庭などの場合、「2.4GHz帯も5GHz帯も、どうしようもないくらい混んでいる」のでないかぎり、Wi-Fi 6と6Eの差が明確にわかることはないだろうと思う。しかし、今から買うのだから6Eの方がいいのは間違いない。

 HDMIの出力も「2.1」準拠になっている。HDMI 2.1では、4K・120Hzでの出力や8K出力、可変リフレッシュレート(VRR)などに対応している。最新のテレビとつなぐ場合、やはり気になるところだった。M1 Proモデルでは4K・60Hz固定でつながるところが、M2 Proモデルでは可変フレームレート(最大120Hz)で接続できる。

HDMI 2.1で120Hz+VRRに対応したLGエレクトロニクスのテレビに接続した場合の写真。ちゃんと120Hz+VRRであることがわかる

上記と同じディスプレイに、M1 Pro搭載モデルをつないだ場合。こちらはHDMI 2.1対応ではないので、60Hzまでになる

 ただ現状、Mac miniを選ぶ時には注意していただきたい。同じ最新モデルでもSoCがM2の場合、HDMI 2.1対応にはならないようである。すなわち、HDMI 2.1仕様は現状「M2 Pro以上」の特権、ということになりそうだ。なお、MacBook Pro(14インチおよび16インチ)はM2 Pro以上となるので、どのモデルもHDMI 2.1に対応する。

 

筆者紹介――西田 宗千佳

 1971年福井県生まれ。フリージャーナリスト。得意ジャンルは、パソコン・デジタルAV・家電、そしてネットワーク関連など「電気かデータが流れるもの全般」。主に取材記事と個人向け解説記事を担当。朝日新聞、読売新聞、アエラ、週刊東洋経済、AVWatch、マイコミジャーナルなどに寄稿するほか、テレビ番組・雑誌などの監修も手がける。近著に、「ソニーとアップル」(朝日新聞出版)、「ソニー復興の劇薬 SAPプロジェクトの苦闘」(KADOKAWA)、新著「メタバース×ビジネス革命」(SBクリエイティブ)などがある。

 

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