エアフローや換装・増設でもメリットがある美しい組み立て
サイコムのBTOパソコンは仕上がりが本当に美しい。裏配線を駆使して、PCケース内のケーブルを可能な限り見えないように組み立てている。ケーブルレイアウトの良し悪しは気にしない……という人もいるが、キレイに組み立てられていると様々なメリットがある。
1つは適切なエアフローだ。不要なケーブルは空気の流れを阻害することもある。暖かい空気がこもれば当然CPUなどの温度が上昇し、性能が低下する恐れがある。そして、ファンの回転数の上昇にともない騒音値も大きくなる可能性がある。
また、メンテナンスの際に見やすく、PCパーツの増設や換装などがしやすいという点もメリットだろう。もちろん、強化ガラスのサイドパネルを採用したPCケースだと内部が丸見えなので、美しく組み立てられているほうが当然見た目も良い。
もちろん、不要なケーブルを裏側に押しやって、見えるところだけをキレイにしているわけではない。ケーブルがぐちゃぐちゃにならないように束ね、きちんとまとめられている。
ちなみに、裏面の左上にある四角いパーツは、NZXTのPCケース「CA-H510I-W1」に標準装備しているLED&ファンコントローラーだ。LEDパーツ(2系統)やファン(3系統)を専用ツール「CAM」で操作できる。
背面インターフェースはそれほど多くはないが、それでもUSB Type-Aは6基(USB 2.0が2基、USB 3.2 Gen 1が4基)、GbE有線LAN、PS/2などを装備。ディスプレー出力はビデオカードにもよるが、標準であればDisplayPort 2.1に、HDMI 1.4aが3基利用できる。
なお、フロントインターフェースはUSB Type-A(USB 3.2 Gen 1)とUSB Type-C(USB 3.2 Gen 2)、ヘッドホン出力のみとなる。さすがにもう少し欲しい気もするが、背面と合わせて使えば決して「足りない」ということはないだろう。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう