2023年、1月頭にラスベガスで開催した「CES 2023」では、PC関連の発表が多数あった。インテルはデスクトップPC向け第13世代インテルCoreプロセッサー(開発コードネーム:Raptor Lake-S)に、プロセッサーのベースパワーが65W以下のモデルを多数追加した。
特に「Core i9-13900」や「Core i9-13900F」、「Core i9-13900T」は合計24コア/32スレッドのCPUでありながら、電力設定が抑えられている点が面白い。また、筆者が個人的に惹かれたモデルはCore i5シリーズで、その中でも最下位の「Core i5-13400F」は特筆すべきモデルだろう。
昨年発売したCore i5-13600Kと比べると、Eコアが8基から4基に半減。Pコアの数は6基と同じだが、動作クロックがターボブースト時で5.1GHzから4.6GHz、ベースクロックで3.5GHzから2.5GHzに引き下げられている。このほか、iGPU機能がないF型番だという点も特徴になる。
とはいえ、ゲーミングPC用のCPUとして考えてみると、多くのゲームは8スレッドほどあれば十分で、そこまでコア数の多いCPUが要求されないという現実がある。また、動作クロックが下がっていると言っても、ターボブースト時で4.6GHzは決して遅くはない。
つまり、ゲームで重要な動作クロックは低いわけでもなく、コア/スレッド数も余裕があるCPUという位置付けで、Core i5-13400FはミドルクラスのゲーミングPC用CPUとして最適に思える。さらに、ビデオカードを組み込む前提のゲーミングPCではCPU内蔵GPUが不要なので、F型番はコスパが良い。
この絶妙なCPUを標準搭載したゲーミングPCが、サイコムの「G-Master Velox Intel Edition」だ。
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