2022年のミドルクラスのSIMフリースマホでは、いずれも海外勢で国内ユーザー向けにカスタマイズされた、シャオミ「Redmi Note 11 Pro 5G」、OPPO「OPPO Reno7 A」、モトローラ「moto g52j 5G」の3製品が話題になりましたが、そこから半年ほど経ち、シャープの定番モデル「AQUOS sense7」が登場しました。
価格は5万円台前半とミドルクラスでは少し高め
でも、顔認証の利便性やカメラの性能は○
SoCは前述の3モデルと同じく「Snapdragon 695 5G」を採用するものの、円安の進行で部材価格も上がったのか5万円台前半(SIMフリー版)と、残念ながら価格は若干高め。しかし、国内メーカーならではのきめ細やかな機能に、ドコモ5Gの4.5GHz帯もサポートする点も加えて、魅力は多数。個人的にも購入を決断しました。
そのAQUOS sense7における最大の特長は、「ちょうどいいサイズ」と言えます。前述の3台の横幅は、順に約76.1mm、約73.4mm、約76.8mm(もちろんそのぶん、画面サイズが大きいメリットはあるのですが)。AQUOS sense7は約70mmで、重量が約158g。コンパクトスマホとまでは言えないかもですが、まさに“ちょうどいい”大きさで、しかも軽い。それでいてバッテリー容量も4570mAhとほぼ互角なのはうれしい部分です。
もう1点特徴的なのが、マスク着用時に対応した顔認証。iPhone 12以降のFace IDに加え、最近ではZenfone 9だったり、あとはシャオミ製端末も公式にはうたっていなくても使えたりするケースはあるのですが、まだまだ少数派。また、AQUOS sense7はそれらの端末と比べても高速で、端末を持ち上げると画面点灯、そして視線を向けるとすぐにロック解除という感じで使えます。筆者は実は酷い手荒れで(冬場は特に)、指紋センサーがほとんど役に立たない状況なので大変に助かります。
あと注目を集めているのはカメラでしょう。1/1.55型というこのクラスとしては比較的大型のセンサーを搭載。特に強みを感じるのが夜景で、明るすぎることもなく、自然で精細感のある写真が残せます。また、AFが相当に高速なのもプラス点。従来はミドルクラスの端末をメインで使っているときでも、旅行などではiPhoneかPixelとの2台持ちで、写真はそちらで撮るというパターンが多かったのですが、これなら1台持ちで済みそうです。
ミドルクラスの端末ゆえに、すべてが◎という製品ではありませんが(SoCの性能、リフレッシュレートが60Hz止まり、スピーカーが微妙など)、価格以上のバリューは確実。また、容量以上にバッテリーの持ちが良く感じたり、バッテリーの充電を通常は90%に留めることで寿命を延ばせたり、ウェアラブル端末との間でのBluetooth接続が比較的安定しているといった点も気に入っています。周りにも勧めやすい1台だと言えそうです。
シャープ「AQUOS sense7 SH-M24」の主なスペック | |
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ディスプレー | 6.1型IGZO OLED(約20.3:9) |
画面解像度 | 1080×2432 |
サイズ | 約70×152×8mm |
重量 | 約158g |
CPU | Snapdragon 695 5G 2.2GHz+1.8GHz(オクタコア) |
内蔵メモリー | 6GB |
内蔵ストレージ | 128GB |
外部ストレージ | microSDXC(最大1TB) |
OS | Android 12 |
対応バンド | 5G NR:n3/28/41/77/78/79 LTE:1/2/3/5/8/12/17 /18/19/21/38/41/42 W-CDMA:1/2/5/8 4バンドGSM |
無線LAN | IEEE802.11ac |
カメラ画素数 | 約5030万画素 +約800万画素(超広角) イン:約800万画素 |
バッテリー容量 | 4570mAh |
生体認証 | ○(側面指紋、顔) |
FeliCa/NFC | ○/○ |
防水/防塵 | ○/○(IP68) |
USB端子 | Type-C |
イヤホン端子 | ○ |
カラバリ | ライトカッパー、ブルー、ブラック |
価格(SIMフリー版) | 5万円台前半 |
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