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観光客も5Gが使える! 台湾の5GプリペイドSIMを3社速度比較テスト実施

2022年12月30日 10時00分更新

台北各地で5Gをテストを実施
スピードは圧倒的に中華電信

 実際に台北の数ヵ所で5Gを試してみた。全体的な印象は冒頭に書いた通りだが、中華電信は安定して高速であり、500Mbpsを超えることも多かった。Far EasToneは500Mbps弱にとどまったがこちらも速度は速い。一方、T STARは200Mbps前後。5Gのエリアも2社に比べるとやや狭いと感じられた。このあたりは料金の差がサービスの差に表れていると言えるのかもしれない。

 それでは3社をまずは台北駅(台北車駅)の建物内でテストした。切符売り場エリアを中心に広いロビーとなっている場所だ。ここでの最高速度は中華電信が538Mbps、Far EasTone 430Mbps、T STAR 253Mbps。場所が場所だけに屋内にも基地局が設置されていると思われる。

台北駅のコンコース。中華電信(左)、Far EasTone(中)、T STAR(右)

 次に台湾で一番高いビル、台北101のそばでテスト。展示会場も近く、ここを訪れる人も多いだろう。ここでは中華電信412Mbps、Far EasTone 479Mpbs、T STAR 73.5Mpbs。Far EasToneが中華電信よりも高速だった。

台北101のふもとで測定。中華電信(左)、Far EasTone(中)、T STAR(右)

 そして観光地でもあるナイトマーケット、士林夜市でもテストをした。あいにく小雨模様だったが観光客の数がまばらでテストはしやすく、屋台で小食をつまみながらテストができた。結果は中華電信536Mbps、Far EasTone 486Mbps、T STAR 119Mbpsとなった。

士林夜市。中華電信(左)、Far EasTone(中)、T STAR(右)

 今回、1日だけ台北から足を延ばして台中へ行ったので、そこでもテストしてみた。最高下り速度は中華電信405Mbps、Far EasTone 461Mbps、T STAR 232Mbpsとなった。

台中でのテスト。中華電信(左)、Far EasTone(中)、T STAR(右)

 台北の繁華街ではほぼ5Gでつながっており、スマートフォンからのネットアクセスはかなり快適だった。テザリングの容量制限があること、日本キャリア販売端末では5Gが掴めない製品があるなど注意点もあるが、台北を訪問する機会があればぜひ5GのプリペイドSIMで超高速なデータ通信を試してみたいものだ。

地下鉄車内で中華電信をテスト。バンドn1で246Mpbsと速かった

山根博士のオフィシャルサイト

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