2020年にシーケンシャルリード7GB/sの衝撃とともに登場したSamsungのNVMe M.2 SSD「980 PRO」。その発売から2年と2ヵ月、本命は遅れてやってくるというわけで、後継となる「990 PRO」の発売がスタートした。
国内で販売が開始されたのは1TB(型番:MZ-V9P1T0B-IT)と2TB(型番:MZ-V9P2T0B-IT)で、2022年8月に発表された4TBモデルについてはアナウンスされていない。
価格は1TBが2万3980円、2TBが4万2980円と、性能を向上させながら「980 PRO」登場時よりも下がっている。円安の影響も考えると、かなりがんばっているといえる。
最高55%の性能向上を実現!
コントローラーは従来と同じくSamsung独自のICで、「980 PRO」から1ワットあたりのパフォーマンスが約50%改善した最新チップを採用する。NANDフラッシュは、Samsung V-NAND TLC、DRAMキャッシュは1TBモデルがLPDDR4 1GB、2TBモデルがLPDDR4 2GBを搭載する。
そして肝心の転送速度は、シーケンシャルリードが「980 PRO」の7000MB/sから7450MB/sに、同ライトは5000MB/sから6900MB/sに引き上げられている。さらにランダムリード/ライト(QD32/T16)は、100万 IOPSからリードが140万 IOPS、ライトが155万 IOPSと、「980 PRO」から最大で55%の向上を実現している。
そのほかMTBF(平均故障間隔)は150万時間、TBW(総書き込み容量)は1TB 600TBW、2TB 1200TBW。5年間の製品保証(国内正規代理店扱い品)になっている。
Samsung SSD 990 PROのラインアップと主要スペック (※太字は前モデルから性能向上しているもの) |
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容量 | 2TB | 1TB | ||||
フォームファクター | M.2 Type2280 | |||||
NAND | Samsung V-NAND TLC | |||||
コントローラー | 自社製コントローラー | |||||
DRAMキャッシュメモリー | 2GB LPDDR4 | 1GB LPDDR4 | ||||
インターフェース | PCIe4.0×4 NVMe 2.0 | |||||
シーケンシャルリード | 7450MB/sec | |||||
シーケンシャルライト | 6900MB/sec | |||||
ランダムリード(QD1/T1) | 2万2000 IOPS | |||||
ランダムライト(QD1/T1) | 8万 IOPS | |||||
ランダムリード(QD32/T16) | 140万 IOPS | 120万 IOPS | ||||
ランダムライト(QD32/T16) | 155万 IOPS | |||||
TBW(総書込容量) | 1200TBW | 600TBW | ||||
保証期間 | 5年間 |
「990 PRO」の外観をチェック
テストセッションに進むまえに、借り受けた「990 PRO」1TBモデルを眺めてみた。コントローラーや、NANDフラッシュ、DRAMキャッシュの配置は「980 PRO」と同じで、基板裏面には銅箔層のあるラベルも貼られていた。
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