イタリアのファッションブランド、DIESEL(ディーゼル)はグーグルWear OSを搭載するスマートウォッチを長く手がけてきた。今回は2022年秋にディーゼルが発売した「THE GRIFFED GEN 6 SMARTWATCH」をレポートする。Wear OS 3と、クアルコムのウェアラブル向けSoC「Snapdragon Wear 4100+」を搭載する注目機だ。
最新のWear OS 3を搭載。Androidスマホと好相性
THE GRIFFED GEN 6 SMARTWATCH(以下:GRIFFED GEN 6)は、自動車やバイクの工業デザインの感性を採り入れたというクールな外観を特徴としている。ステンレススチールの輝きを活かしたケースには、写真のシルバーのほかにシルバー/ブラック、ガンメタル/ブラックのカラーバリエーションがある。バンドはステンレススチール、レザー、ディーゼルロゴを配置したナイロン×シリコンの合計3種類。
ケースのサイズは48mm、厚みは14mm。筆者はディーゼルのデニムやTシャツ、ジャケットなどアパレル製品のデザインにはどちらかと言えばヨーロピアンな力強さを感じていたが、GRIFFED GEN 6のシルバーモデルはシックな印象だ。スーツやジャケットにも合わせやすい。ウォッチ本体は3気圧防水に対応しているので、ワークアウトにも使える。
ケースの右サイドにはセンター(リューズ)、トップ(2時位置)、ボトム(4時位置)に3つのボタンがある。センターボタンがメニューの呼び出し機能を担い、リューズを回転させると画面スクロールになる。トップボタンは最近使ったアプリ、ボトムボタンはよく使うアプリへのショートカットだ。本体設定からトップボタンは長押し、センターボタンはダブルクリックに特別な操作が割り当てられる。
Wear OS 3以降からグーグルが提供してきた「Wear OS」モバイルアプリではなく、各メーカーの専用コンパニオンアプリをペアリング、あるいは本体の各機能のセットアップに使う仕組みに変わった。GRIFFED GEN 6は「DIESEL On」アプリを使う。
このアプリにはひとつ注意事項がある。AndroidとiOSの両プラットフォームに対応しているのだが、Androidスマホと一緒に使ったほうが、ウォッチのソフトウェアキーボードでタイピングしてメッセージやメールに直接返信を送ったり、Google Payによるタッチ決済対応など、いくつかのアドバンテージが得られる。この点でGRIFFED GEN 6はAndroidスマホユーザー向きのスマートウォッチと言えなくもない。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう